ホンダ フリードがマイナーチェンジ。5ナンバーサイズでも豊富なシートアレンジも実用的【新型フリード登場】

●乗用車然とした見た目にチェンジ。質感も大幅向上

全長4.3mでありながらしっかりとした3列シートを備えるホンダフリードがマイナーチェンジしました。今回、3列シート7人乗り仕様にて実車チェックをしてきました。

ちなみにフリードにはこのほか、3列6人乗りや、2列5人乗り&低床ラゲッジの『フリード プラス』も設定されています。

新型ではエクステリアが変わっています。フロントフード、グリル、バンパーが一新されてボディ前半の印象が大きく変わりました。

とはいえ流行の「怖い顔」でもなく、またその逆振りとも言える超ファンシーフェイスでもない、『いかにも乗用車』然とした質感あるデザインはなかなかいい感じです。

フロントセクションに変更が施されましたが、扱いやすいサイズはそのままです。具体的には全長は4265mm、全幅は1695mmで全高は1710mmです(4WDモデルは1735mm)。

内装では幅広の木目調パネルに、新規でウォールナット調のものが追加されたことがニュースです。これにより、従来ラインアップのものよりも重厚感ある見た目になっています。

またシート表皮に関しても新たな素材のものが追加設定されています。

フリードの大きな特徴は、この短い全長でありながら3列に大人がしっかり座れるという点です。

シートアレンジも豊富で、1列目と2列目、もしくは2列目と3列目をフラットにつなげることができます。ロングドライブでの休憩や車中泊などに活用できそうです。

ラゲッジルームに関しては3列目までを使っている状態では十分に大きいとは言えませんが、大きな荷物を積む際には3列目シートを左右にはね上げれば巨大な空間が生まれます。

またエンジンに関しては純ガソリン仕様/ハイブリッド仕様ともに、フリクションを低減させるためにカムチェーン摺動部材料を見直すなどファインチューニングが改良が施されています。

ハイブリッド用ユニットでは排気バルブにナトリウム封入中空タイプを採用し、ノッキングを抑制するような対策が施されています。

さらにCVTにも改良が加えられています。ブレーキング時により強いエンジンブレーキ効果を発生させるため、走行状況に応じてダウンシフト制御を入れる仕組みが採用されました。

また電動パワーステアリング機構にも改良が施されています。

街中では軽く操作できるように、そしてコーナリング速度が上がるような局面ではしっかりとした手応えを感じさせるようにと、シチュエーションに応じてステアリングの操舵力が変わるような制御が施されたとのことです。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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