●副賞といえばベンツ。国産車で多かったのはどのメーカー?
全英女子制覇という大きな偉業を成し遂げた女子プロゴルファーといえばご存知、渋野日向子選手。いまだ興奮冷めやらぬフィーバーぶりが続いています。
国内女子ツアーも絶好調で、年間賞金ランキングは9月10日現在、第27戦終了時点で9000万円オーバーで2位につけています。
若干20歳でこの頑張り。賞金もケタ違いですが、ゴルフといえば副賞として新車が贈呈されるのが恒例となっています。メーカー名の入った大きなキーの模型を掲げる写真はお約束ですね。
多くの試合では自動車メーカーや地元の販社が協賛として参加しており、そのつながりで贈られています。2019年は、27戦のうち22戦で新車がプレゼントされました(9月10日時点)。
渋野選手はそのうち2戦優勝しているので、2台の新車をゲットしています。車種はベンツCクラスとジャガーE-PACEです。
所属のRSK山陽放送によれば渋野選手は運転免許を持っているとのことで、転戦が続く忙しいツアーの合間に気分転換のドライブでもしているかもしれませんね。
上田桃子選手など、これまで多くの優勝回数を重ねた選手は、累計でかなりの台数をプレゼントされています。そんなクルマはどう使われているのでしょうか。
じつはプロゴルファー選手は、有名になるほど多くのスタッフを抱えています。フィジカルやメンタル面のトレーナーや、最高のコンディションでいるため専属のシェフを雇用している選手もいるほどです。贈られた選手自身もドライブするのでしょうが、おそらくはこうした関係者の足としても活躍していることでしょう。
全国津々浦々、毎週のように行われるツアーに帯同するだけで、相当な距離を走っているはずです。正々堂々のスポーツマンシップあふれるプロ選手ですから、誓ってすぐに現金化などしていないはずです。
そんな副賞の新車たちを、台数の多い順に並べてみました。
●ベンツAクラス 4台
●ベンツBクラス 4台
もっとも多かったのはベンツでした。じつはゴルフツアー機構と結びつきの深いメルセデス・ベンツ日本。選手のランキングにもスポンサーとして「メルセデス」の名前が冠されています。
●スバル・フォレスター 3台
国産メーカーでは、スバルも積極的に協賛しています。フォレスターが3台、XVを1台プレゼントしています。
●ジャガーE-PACE 2台
輸入SUVは、それがあるリッチな生活を想起させるので、ゴルファーへの訴求にとても相性がいいですね。
●トヨタRAV4 2台
ヘビーデューティなイメージはグリーンに映えます。
●レンジローバー・イヴォーク 2台
フルモデルチェンジしたばかりのイヴォークも贈呈されました。
●スバルXV 1台
●ベンツCクラス 1台
●日産ノート e-POWER 1台
●ホンダ・シャトル 1台
●トヨタ・タンク 1台
高級車だけでなく、実用車も含まれています。試合ごとに賞金総額に開きがあるのと同様に、これも大人の事情ですね。スポンサーあっての選手ですから、車両価格が安いからといって「残念」とは思っていないはずです。
また、優勝としてもらえるほかに、選手のバリューに応じて「アンバサダー」としての契約する場合もあります。インポーター本体のほか、選手の出身地の地場ディーラーと契約する場合もあるようです。
上田桃子選手は過去にはアウディ、新しいところでは木戸 愛選手とともに、ジャガーのアンバサダーを務めていました。
森田 遙選手もジャガーのアンバサダーです。
宮里美香選手もジャガーのアンバサダーでした。
アンバサダーの場合、期間は個々の契約によってまちまちでしょうが、おそらくは長期貸与というカタチで、契約終了時には返却するケースもあるかと思われます。そこが優勝副賞との違いですね。
11月の最終戦までまだ12戦あります。渋野選手をはじめプロの皆さんの闘いとともに、どんなクルマがプレゼントされるのかも気になるところです。
(畑澤清志)