Audi RS 7 Sportback、4.0 TFSIと48Vマイルドハイブリッドが初公開【フランクフルトモーターショー2019】

また、ワイドでフラットなシングルフレームグリルも特徴で、RS専用の立体的なハニカム構造のラジエーターグリルは、グロスブラック仕上げで精悍な印象を醸し出しています。大型フロントエアインレットとグロスブラックの垂直フィンが、アグレッシブなスタイルを強調しています。水平方向のブレードは、フロントエンドに向けて下方向へと特徴的なラインを描いています。

アウディRS7スポーツバック
Audi RS 7 Sportbackのワイドなフロントグリル

リヤは、左右のテールランプをつなげるライトストリップが特徴。クロームカラーの大径楕円テールパイプは、リヤディフューザーとグロスブラックのデザインエレメントとともに、RS専用バンパーの左右に配置されています。一方フロントライトは、LEDヘッドライトが標準装備で、オプションのRSマトリクスLEDレーザーヘッドライトをオーダーすると、ライトベゼルがダーク仕様になり、LEDリヤライトにはダイナミックターンシグナルが装備されます。

アウディRS7スポーツバック
Audi RS 7 Sportbackのテールランプ

Audi RS 7 Sportbackに搭載される4.0 TFSIは、最高出力441kW(600hp)、最大トルク800Nmで、0-100km/h加速はわずか3.6秒でクリア。最高速度は250km/hでリミッターが作動し、ダイナミックパッケージでは280km/hに、ダイナミックプラスパッケージでは305km/hに変更されます。

アウディRS7スポーツバック
4.0 TFSIエンジンと48Vの主電源システムを備えたマイルドハイブリッドシステム

(MHEV)との組み合わせにより、最大のパフォーマンスと高い効率を兼ね備えています。ベルト駆動式オルタネータースターターは、減速時に最大12kWの電力を回生し、リチウムイオンバッテリーに供給。

55-160km/hの速度範囲でドライバーがアクセルペダルから足を離すと、ドライブマネージメントシステムは、2つのオプションのいずれかを選択します。運転状況とアウディドライブセレクトの設定に応じて、エネルギーを回生するか、エンジンを停止した状態でコースティング(惰性走行)を行うかが決定されます。

アウディRS7スポーツバック
Audi RS 7 Sportbackに搭載されるV8 4.0 TFSIエンジン

コースティング状態からドライバーが再びアクセルを踏むと、ベルト駆動式オルタネータースターターが瞬時にエンジンを再始動。マイルドハイブリッドテクノロジーにより、22km/h未満の速度でアイドリングストップ機能を作動させることが可能になったそうです。停止後に前方車両が動き始めると、たとえブレーキペダルを踏んでいても、エンジンが始動します。マイルドハイブリッドにより、100km走行あたり燃料消費量を最大0.8L削減することが可能としています。なお、複合モードにおける燃料消費量は11.6~11.4ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量は265~261g/km。

また、シリンダーオンデマンド(COD)システムも搭載されていて、高めのギヤが選択され、エンジンが低〜中負荷状態の場合、燃料噴射と点火を停止。吸気バルブと排気バルブを閉じることで2番、3番、5番、8番シリンダーを休止します。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる