新型メルセデス・ベンツ CLAクラスは30mmのホイールベース延長で車内がより広く

●満を持して登場したメルセデス・ベンツ CLAクラス

2代目となるメルセデス・ベンツ CLAクラスが発表されました。

2代目となるメルセデス・ベンツ CLAクラス

このCLAクラスは同社のCセグメントコンパクト車・Aクラスのプラットフォームを使用しつつ、全体を流麗なデザインでまとめた4ドアセダンとなります。ただしそのデザインは実用的なものではなく、同社のCLSの流れをくむ「4ドアクーペ」のフォルムとなっています。

CLAクラスのサイドビュー

初代モデルは2013年に発表され、全世界で70万台以上を売り上げる大ヒット車になりました。

その初代登場から6年が経過しましたが、このセグメントではまだ4ドアクーペのライバルモデルが登場していません。このためCLAの独壇場と言っていい形のまま、満を持しての世代交代となります。

CLAクラスのリアビュー

新型の全長は全長4688mmで、全幅が1830mm、全高は1439mm〜44mmとなっています。初代モデルより全長が長く幅も広くなり、より流麗な形になったことが大きな特徴です。

先代のデザインではAクラスとの関連性が色濃く残っていましたが、新型ではCLAの独自度は大きくアップしています。またCd値は0.23と大変に良好な数値に収まりました。

インテリアにおいてはAクラスとの共通性が大きく感じられるものになっています。メーターバイザーがなく、ワイドな液晶ディスプレイをドライバーの前面にセットするスタイルは依然として新鮮です。

CLAクラスのインパネ

さて4ドア「クーペ」のCLAですが車内は大人4人がしっかり座れるだけのゆとりがあります。

初代に対して車内の幅がフロントで35mm、リヤで44mm広がっていることや、ホイールベースが2729mmと、先代(2700mm)より約30mm伸びたことで室内空間は大きくなりました。

CLAクラスのフロントシート
CLAクラスのリアシート

トランク容量も拡大され460Lを確保しています。

流麗なリアビューが特徴

なお、先代ではモデルライフ途中で追加されたワゴンのシューティングブレークが最初から用意されます。

ラゲッジスペースの大きさは505Lとなります。後席を倒せば最大で1370Lまで拡大が可能です。

同時発表のシューティングブレーク
シューティングブレークも流麗なリアビューを誇る

搭載されるエンジンは2Lの直列4気筒ターボユニットで、ガソリンとディーゼルの両方が用意されます。

ガソリンエンジンでは最高出力224ps、最大トルク350Nmを発生します。7速のデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、駆動方式はオンデマンド式フルタイム4駆となります。ディーゼルは最高出力150psと最大トルク320Nmのスペックを持っています。

デュアルクラッチトランスミッションは8速が組み合わされ、FFのみの設定となっています。

CLAクラスのエンジンルーム

価格はディーゼルエンジンを搭載したCLA200dが472万円(消費税10%込み)。ガソリンエンジンを搭載したCLA2504 マチックは534万円(同)。シューティングブレークは各10万円アップとなります。

なお、4ドアクーペの納車は2019年10月ごろ、シューティングブレークは12月ごろが想定されています。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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