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■狭額縁10V型フローティング大画面を採用した「F1X PREMIUM10」が新登場
●高精細なHD画質と新パワー・アンプによる高音質が楽しめる
スマホ・アプリの普及により、市販カーナビ市場の鈍化を指摘する向きもありますが、実際は根強い需要があります。市販カーナビ市場は約139万台規模で、2018年から若干減っているものの、ほぼ横ばいをキープしています。
市販カーナビの売れ筋をチェックしてみると、7.5万円以下の低価格タイプが全体の約7割を占めていますが、一方で、10万円以上の高価格帯のモデルも約2割のシェアを確保している点にも注目です。大画面モデルを中心とした高価格カーナビは一定の支持を集めているというわけです。
そんな中、パナソニック オートモーティブ社は、SDカーナビステーション「ストラーダ」の大画面モデルのラインアップを3機種に拡充し、2019年11月上旬より発売すると発表しました。
最大の見どころは、「F1X PREMIUM10」という愛称のフラッグシップモデル。従来品の9V型と同等のディスプレイユニットサイズに収まる狭額縁の10V型大画面が新採用されました。外装フレームは、軽量で凹みに強いマグネシウム合金となっています。
「F1X PREMIUM10」はフローティング構造を採用しているおかげもあって、10V型の大画面ながら業界最多の400車種以上に対応しています。現在、国内には6,000万台もの乗用車が保有されており、車齢も伸びる傾向にありますから、新車だけでなく多くの既存モデルにも装着できる点は、ユーザーにとってはうれしいポイントです。
さらに、高精細な「HDブリリアントブラックビジョン」により表示解像度は従来よりも2.4倍に向上。「ストラーダ」史上、最上級の高画質を誇っています。また、好評だという左右でそれぞれ15度スイングする機能「DYNABIGスイングディスプレイ」も前機種から継続して搭載されています。
サウンド面も強化が計られました。新設計の専用パワーアンプ搭載により、低音域に締まりが出てクリアな音質になっただけでなく、音の広がりや音像定位が向上しています。
ストラーダ自慢のブルーレイ対応(F1X10BD)をはじめ、地デジを高精細なHD画質と高音質で楽しめるなど、「F1X PREMIUM10」は愛車の車内エンターテインメント環境を大きく変えてくれるはずです。
ほかにも、ブラインドタッチがやりにくかったモニター上部に配されているハードキーを独立化させ、凹凸を付けるなど、操作性も向上しています。
●新発売の前後2カメラドライブレコーダーとの連携も便利
また、別売りの前後2カメラドライブレコーダー(CA-DR03TD/別売)との連携も実現しています。カーナビ画面で後方の映像を確認できるなど、あおり運転の不安にも対応しています。
そのほか、以下の機能を採用して、ユーザーの安全なドライブをサポートします。
・一時停止や速度制限などの道路標識情報を、音声とポップアップでお知らせ。
・ゾーン30は色分けで表示し、エリア内で速度超過すると警告。
・サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)から出発する際、逆走を検知すると警告。今回、新たに都市高速や、SA/PA入口部など逆走の起こりやすい箇所に対応。
「F1X PREMIUM10」の価格はオープン。市場想定価格は、10V型HDディスプレイを搭載し、ブルーレイ対応の「CN-F1X10BD」は19万円前後、10V型HDディスプレイでDVD対応の「CN-F1X10D」が17万円前後。また、「F1X PREMIUM10」と同時に新登場となった9V型WVGAディスプレイでDVD対応の「CN-F1D9D」は11万円前後とのことです。※いずれも税別。
(文/写真 塚田勝弘)