最大54kmのEV走行が可能、価格は679万円、メルセデス・ベンツ Cクラスにプラグインハイブリッドの「C 350 e アバンギャルド」を追加【新車】

● アクセルペダルから運転者へお知らせする「インテリジェントアクセルペダル」搭載

メルセデス・ベンツは、主力モデルのCクラス (セダン)にプラグインハイブリッドの「C 350 e アバンギャルド」と特別仕様車の「ローレウスエディション」を追加し、2019年9月2日から受注を開始しました。

メルセデス・ベンツCクラス
追加されたプラグインハイブリッドの「C 350 e アバンギャルド」の外観

同時に、Cクラス(セダン/ステーションワゴン/クーペ/カブリオレ)」の装備を一部変更すると共に価格を改定しています。納車は、「C 350 e アバンギャルド」「C 180」は今年10月頃より順次、「ローレウスエディション」などその他モデルを同日より順次開始予定となっています。

メルセデス・ベンツCクラス
2.0Lエンジンとモーターを組み合わせるプラグインハイブリッド。システム全体で320PS(235kW)/700Nmを発生する

ここでは、追加された「C 350 e アバンギャルド」をご紹介します。同モデルのパワートレインは、最高出力211PS(155kW)、最大トルク350Nmの2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンに、最高出力122PS(90kW)、最大トルク440Nmを発生し、ブースト機能も併せ持つ高出力のモーターが組み合わされています。

メルセデス・ベンツCクラス
C 350 e アバンギャルドのリヤビュー

システム全体で320PS(235kW)/700Nmを発生し、ガソリンエンジンと高出力電気モーターを状況に応じて使い分けることで、ガソリンエンジンモデル、EV、ハイブリッドモデルの特徴を活かしたハイパフォーマンスを誇るプラグインハイブリッドモデル。

また、市街地から高速道路まで幅広くモーターのみで走行が可能で、最高速は130km/h。航続距離は最大約54km(欧州参考値(WLTP) )。走行行中にも回生ブレーキなどによりバッテリーの充電を行うため、充電設備がない場合でもモーターのみでの走行できます。

メルセデス・ベンツCクラス
モーター走行で最大約54km可能

リチウムイオンバッテリーへの充電時間(AC200V)は、「メルセデス・ベンツ 純正ウォールユニット(6.0kW)」の場合で約2時間です。13.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しながらも荷室容量は300Lを確保し、プラグインハイブリッドでも十分なユーティリティ性を確保。

さらに「インテリジェントアクセルペダル」の搭載もトピックス。「プレッシャポイント機能」は、EV走行モードの際に作動します。これ以上アクセルを踏むとエンジンも稼動させなければならないというモーター走行の限界点において、アクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑える機能。「ダブルパルス機能」は、ディスタンスアシスト・ディストロニックと同様に、レーダーで先行車両との車間距離と速度差を計測し、ドライバーが不要な加速操作を行っている際に、アクセルペダルに2回のノックパルスを発生させて知らせ、不要なアクセルワークを抑制します。

足まわりには、連続可変ダンパーとマルチチャンバーエアサスペンションを電子制御することで、快適性と俊敏性を高いレベルで両立する「AIR BODY CONTROL」サスペンション、スポーティなエクステリアとインテリアを演出する装備が施される「AMGライン」、本革シート、「Burmesterサラウンドサウンドシステム」、Cクラス専用デザインの12.3インチコックピットディスプレイなどが装備されるレザーエクスクルーシブパッケージがオプション設定されています。「C 350 e アバンギャルド」の価格は、6,790,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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