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■佐野サービスエリア(上り)に実際に行って確認! フードコートは営業を再開していた(8月15日時点)
お盆休みのUターンラッシュが始まりつつある今日この頃ですが、東北自動車道の佐野サービスエリア(上り)が大変なことになっている、というニュースを目にされた方も多いと思います。
何が起きているのかというと、テナント従業員の就業拒否により、レストランやショッピングコーナーといった施設が14日未明より閉鎖されてしまっているのです。SNSの中には、「まるで廃墟のよう」といった書き込みもありました。
報道によると、東日本高速道路から運営を委託されているケイセイ・フーズの経営危機が原因とのこと。東日本高速道路ではホームページで「営業再開に向けて準備を急いでおります」とアナウンスしていますが、いつ再開されるのか、具体的な時期は未定のようです。
今、佐野サービスエリア(上り)はどうなってしまっているのでしょうか。終戦記念日である8月15日のお昼に、実際に現地を訪れてみました。
佐野サービスエリアは、東北自動車道の起点である川口ジャンクションまで約60kmの距離にあります。上下線ともに本線よりも西側に位置しており、上り線のサービスエリアに行くには、本線から分岐後、ぐるっと回って本線の上にかけられたオーバーパスを通ります。
そうしてたどり着いた佐野サービスエリア(上り)は…意外に賑わっているではありませんか!
●帰省から戻ってきた家族連れで佐野SAは意外にも活況!
閑散としている状況を予想していたのですが、ざっと見渡したところ、大型車は53台分、小型車は218台分が用意されている駐車場も、半分以上は埋まっています。そのうちの大半は、お盆休みを田舎で過ごした後、都心に向けて戻ってきたファミリーのようです。
私もクルマを降りて、施設に向かってみました。レストランの建物の前まで来ると、やっぱり、いつもよりは人が少ないように思いました。
ただいま、12時過ぎ。本来ならば利用客で賑わっているであろうレストランは、確かに休業していました。中を覗いてみても真っ暗です。
入り口の自動ドアをよくみると、「(株)ケイセイ・フーズ」と書いてありました。そう、この佐野サービスエリア(上り)の運営会社です。
佐野といえばラーメン。青竹で打った麺が自慢の佐野ラーメンは、しばらく食べることはできなさそうです。
ガチャガチャ(カプセルトイ)の販売機にまで「中止」の張り紙が!
飲料の自動販売機とトイレは利用することができます。ほっと一安心です。
また、露店も多数出ているので、小腹を満たすこともできます。こういう場所で食べる焼きそばって、どうしてあんなに美味しいのでしょうか?
●フードコートは営業中で佐野ラーメンも食べられる!
佐野サービスエリア(上り)の施設は完全に閉鎖されているわけではありませんでした。トイレ横の入り口から、建物の中に入ることができました。すると、フードコートが営業を再開しているのを発見! これはうれしいニュースです。
ご当地メニューの佐野ラーメンのほか、定食やうどん・そばを食べることができます。多くの家族づれが昼食を楽しんでいました。
●ショッピングコーナーは封鎖中。物悲しい雰囲気が漂う
しかし、その隣にあるショッピングコーナーは、残念ながら封鎖されています…! 商品は残っているようですが、中に入って買い物をすることはできません。
入り口に掲げられた『佐野にぎわい通り』の看板は、この状況下では皮肉というしかありません。
こうして見てみると、レストランで食事ができなかったり、お土産でレモン牛乳や餃子を購入できないのはちょっと困りますが、現状の佐野サービスエリア(上り)では、ある程度のサービスは提供されていることがわかりました。
●佐野サービスエリアは徒歩で上下線を行き来可能!
今回の珍事において、佐野サービスエリアがラッキー(?)だったのは、上下線を徒歩で行き来することができること。レストランやショッピングコーナーを利用したければ、下りの方に行けばいいのです。
では、実際に行ってみましょう。
佐野サービスエリア(上り)を奥へ進んでいくと、階段があります。
ここを下っていくと、簡単に佐野サービスエリア(下り)にワープ(?)できるのです。
階段を佐野サービスエリア(下り)から見ると、こんな感じです。
●下りは運営会社が異なるからいつも通りに営業中
佐野サービスエリア(下り)は、いつもと変わらない様子で通常営業していました。「なぜ下りは大丈夫なのだろう?」と不思議に思って聞いてみたら、上りとは運営会社が異なっているから、だそうです。
ショッピングコーナーも賑わっていて、レモン牛乳を用いたお菓子類がたくさん並んでいました。
そうこうしているうちにお腹が空いたので、佐野サービスエリア(下り)のレストランで昼食を取ることにしました。なんと、こちらのレストランにも青竹手打ち麺の佐野ラーメンがあるではないですか! もちろん、即オーダー。数量限定、950円(税別)でした。
海苔で「佐野ラーメン」であることを全力アピールしています。スープは三丁目の夕日的な、優しくて懐かしい醤油味です。
太めなちぢれ麺は手打ちというだけあって、コシがしっかりしています。
というわけで、8月15日お昼時点での佐野サービスエリアの状況をお届けしました。色々と大人の事情はあるのでしょうが、とにもかくにも、利用者が不便な思いをしなくていいように、できるだけ早く通常営業に戻ることを期待しています!
(長野達郎)