【新車】新型タントが好スタートダッシュ、一か月で約3.7万台を受注!

■先進安全装備と運転支援システムが人気の理由、目標の約3倍を受注した

プラットフォームやパワートレインを一新した、ダイハツ工業株式会社の力作といえる新型タントが好スタートダッシュを決めました。

2019年7月9日の発売から一か月での累計受注台数は、約3万7000台。月販目標台数が1万2500台ですから、確実にユーザーに評価されているといえます。

新型タントのセールスポイントは、従来からのチャームポイントであるBピラーレスの大開口部(助手席側)と超ロングスライドの運転席の相乗効果により生まれた新しい動線『ミラクルウォークスルーパッケージ』にありますが、それだけではありません。DNGAと呼ばれる新しいプラットフォーム、パワートレインではマルチスパークを実現したエンジンや、ベルトとギアを併用する新しい高効率CVTなども注目です。

さらに、ダイハツが磨き上げてきた先進安全装備「スマートアシスト」の洗練などなど様々な要素があげられます。いまや軽自動車でも必須といえるADAS(先進運転支援システム)についても、上級グレードに全車速対応ACCを用意するなど最新のレベルに達しています。

初期に食指を伸ばすユーザーは、こうしたADASへのニーズも高く、新装備である駐車支援システム「スマートパノラマパーキングパック」や全車速対応ACCを含む「スマートクルーズパック」の装着率も想定以上になっているということです。また、先進安全装備である「スマートアシスト」の装着率も”ほぼすべて”といえるほど高くなっているというのもユーザーマインドの変化を感じさせます

両側スライドドアのスーパーハイト系モデルということもあって、軽自動車としては決して安価とはいえない新型タントですが、最新のテクノロジーから生まれたダイハツの力作が持つ価値をユーザーは確実に認めているといったところでしょうか。当分はライバルであるホンダN-BOX、スズキ・スペーシアとの販売合戦に注目といえるでしょう。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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