【新型タント カスタム試乗】使い勝手の良さはそのままに、派手なライト類が特徴の「カスタム」

●カスタム専用パーツで派手な演出。新プラットフォームで乗り心地も上々

モデルチェンジして4代目に生まれ変わったダイハツ タント カスタム RS(ターボ・FFモデル・174万9600円)に試乗しました。

新型モデルのボディサイズは全長が3395mmで全幅が1475mm・全高が1775mmとなります。

外観でのカスタムの特徴は専用の上下に分厚いヘッドランプやスポーティな造形のバンパーなどがあります。

フルLEDヘッドランプには対向車の有無で照射範囲を可変させるものを採用しています。またイグニッションオンと同時に作動するデイタイムライトをバンパー部にセットしました。

LEDフォグランプもオプション装着されています。フロントウインカーに関してはシーケンシャルタイプが採用されています。

リヤセクションではエッジの効いた造形のテールライトに注目。

透明のカバー内部にLEDテール&ストップランプを組み合わせました。

タントといえば左側のBピラーを取り去った「ミラクルオープンドア」が特徴的です。もちろん4代目でも継続採用されました。

助手席側のヒンジドアとスライドドアを開け放てば、開口幅1490mmの大きな空間が現れます。

また今回、新機構として運転席の超ロング、540mmスライド機能を搭載しました。これによって車内の利便性が向上します。

ただし安全性を考慮し、この機能を使う際にはシフトポジションがPであることが求められます。またステアリングコラムにあるスイッチ、もしくはシート背面にあるスイッチを使ってロックの解除をする必要があります。

左右にスライドドアを用意しているタント カスタムですが、これに軽自動車初の予約オープン機能(ウェルカムオープン)が追加されています。

これは降車時にインパネの予約スイッチを押しておけば、買い物等をして戻ってきた際、車両に近づくだけで自動でスライドドアが開くというものです。

両手に荷物を抱えている際の乗り込みが楽になります。

搭載されているKF型エンジンは一部ボルト類を除いてほぼ全てが新開発パーツで構成されたものです。今回試乗したターボエンジンでは64ps/6400rpmと10.2kgm/3600rpmのスペックを誇ります。

トランスミッションはCVTのみです。

このCVTには通常のベルトと駆動部分に加え、プラネタリギアにより別系統の駆動部分をもたせています。これらを走行状況に合わせて使い分けたり併用することによって、伝達効率が8%向上しています。

また変速比幅をロー側、ハイ側ともに拡大して、旧型の(変速比)「5.3」から「6.7」に大きくジャンプアップさせました。

これによって加速性能が向上し、高速域での燃費もアップするという一挙両得の形になっています。

実際に乗ってみると、エンジンの回転上昇は非常にスムーズでかつ静かなことが特徴です。また新プラットフォームを採用して強度が上がったボディによってサスペンションがよく動き、乗り心地もしっとりと繊細になっていました。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる