【新型ホンダN-WGN登場】テレスコピック機構の採用で改善したドラポジ、使いやすい荷室やポケッテリア、広い後席が美点

●定番の使い勝手だけでなく、細やかな配慮で使いやすさを追求した新型N-WGN

新型ホンダN-WGNのインテリアは、毎日落ち着いて使える空間設計・デザインが追求されています。

センタータンクレイアウトによる低床かつフラットなキャビンは後席足元の余裕があり、ヘッドクリアランスも十分。なお、リヤシートは前後スライド&リクライニング、5対5分割可倒式のフォールドダウン機能が備わっています。

フロントシートは乗降しやすい形状で、とくにフォールド性が高いという印象ではありませんが、立体感のある、やわらかく包み込むような形状にしたとしています。アイボリーのシート表皮は、濃淡の中にブルーやイエローのアクセントが付加されています。

ドアまわりでは、大きなドアアームレストが特徴で、見た目を裏切らない、ゆったりとした掛け心地を実現しています。

運転席まわりでは、ステアリングのチルト機構に加えて、30mmのテレスコピックが加わったことが特徴。

ペダルでドライビングポジションを決めた後にステアリングの上下・前後調整が可能になるのは、軽自動車では珍しいだけに、ホンダの良心が感じられます。さらに、アクセルとブレーキペダルの位置を調整することで、より適正なドライビングポジションが取れるようになっています。

そのほか、Aピラーを6mm細くしたことで斜め前方の視界が改善されたほか、後方視界では、リヤワイパーモーターをウインドウにかからない位置に下げるなど、すっきりとしたスクエアなリヤウインドウになっています。

メーターは、中央に速度計を配置した高い視認性が印象的で、丸と四角を組み合わせた親しみのあるデザインとしています。ユーティリティでは、USBジャックが備わる助手席トレーやリモコンキーが置けるトレー、センターロアボックス、前席背もたれ裏にあるシートバックアッパーポケット、傘を横置きできるリヤシートアンダートレーなどを用意。

荷室は、地上から開口部下側までの開口高をN-BOX同等に抑えるなど、先代から大きく低床化。上下分割式のフロアボード上段の高さをショッピングカートに多い730mmとすることで、荷物の積み込みが楽にできるように設計されています。

ラゲッジは、フロアボードを後席に固定したローボード、後席をワンタッチで前倒しし、段差のない奥行きが確保できるビッグラゲッジモード、フロアボードで上下に区切る2段ラックモードなどが可能です。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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