【SUPER GT2019】ホンダModulo勢のタイラウンド。34号車NSX GT3は大どんでん返しのポイントゲット! 64号車もGT500ホンダ勢トップ!

●トラブルの無い走行でホンダ勢最上位の64号車

セットが決まらず予選を14番手からスタートすることとなったGT500クラスの64号車 Modulo Epson NSX-GT。

スタートドライバーは牧野 任祐選手。

オープニングラップで15位に落ちるも、GT300クラスの集団を追い抜く際にGT300マシンをうまく避けての走行で順位を戻すことに成功します。

その後もライバルとの間で順位争いが激化し、またも15位に落ちることとなります。

66周のレースとしてはかなり早い段階の28周目でピットイン。このピットインについて中島悟総監督は「マシンの振動が強くなってきたのでタイヤ交換をしたいという牧野の無線でピットインを決めた」と語っています。

そしてナレイン・カーティケヤン選手に交代しコースに復帰。この段階で15位は変わらずではあるのですが、このまま最後までタイヤが持てばライバルのピットインのたびに順位が上がっていくことは十分に考えられます。

しかし37周目に思いもよらぬ出来事が起こってしまいます。なんとホンダ勢5台のうち3台が絡むクラッシュが発生。これでセーフティーカーが導入されることとなります。

中島総監督はこの時のSC導入について「もし予定通りのピットインを行っていたらSCに完全にかぶっていたのでタイヤ交換のタイミングがかなり遅れてしまうことになっていた。牧野のわがままを聞いて(笑)早めにピット・インしたことが功を奏した」と語っています。

なんとホンダ勢はリタイアやトラブル修復、タイヤ無交換の失敗など、Modulo Epson NSX-GTを除いてほとんど全滅。ホンダ勢で唯一のトップと同一周回数での10位フィニッシュとなりました。これにより1ポイント獲得となります。

次戦の富士500mileレースは如何に戦っていくのでしょうか。要注目です。

(写真:松永和浩、高橋秀彰 文:松永和浩)

この記事の著者

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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