■親日国タイの日本食文化へ迫る!
コップンカ〜ップ。タイの東北部ブリーラムのチャーンインターナショナルサーキットに来ております。
そう、スーパーGT2019第4戦タイラウンドが行われているためです。
いきなりですが、レース展開は他のレポートにお任せするとして、ここではタイならではの「出しモノ」についてレポートしていきたいと思います。
親日で知られる微笑みの国タイ、日本からのチーム、ドライバー、車両、レースクイーン、お客さんなどを、社の鳥居と桜の木に見立てたもので歓迎してくれています。
そんな先にあったのは、日本でお馴染みの食べ物でした。おでん、餃子、焼き鳥、シシャモ、それにお寿司などなど。
その中で「OH-ODEN」とあるものを食べてみましょう。そのロゴを見ると、化学出身の私には水酸基がODENに結合した化合物に見えますが、目指したのはもちろん「おでん」でしょう。
日本のコンビニでもよく見るおでんですが、具材を探すときに濃いめのお汁だとどこに入ってるのか探すのに苦労したことはありませんか? タイのOH-ODENはそんな心配は必要ありません。なぜなら、お汁から具材は出てるからです。日本におけるおでんは、練り物などが汁に浸かって煮込むほど味を出すものと浸みていくもの渾然となって美味しくなるものとの認識ですが、タイではその感覚は無いようです。大根などの根野菜はしっかりお汁に浸かって煮込まれていたので認識の違いと判断しました。
まず最初にいただいたのは、紅生姜入りさつま揚げかなと思ったものでしたが、答えはカニカマの揚げたものでした。カニカマ好きなので美味しいです。
大根はよく出汁が浸みているんですが、不思議と箸がスッと通るような柔らかさはなく、軽く歯ごたえがある感じ。日本の大根と種類が違うのでしょうか?
厚揚げ風の練り物も、派手な色のつくねも、変なモノを期待しすぎたのか、まあ普通に美味しかったです。けど、やっぱりお汁の味が浸みてないのが残念。最後に残ったクリアなお汁はおそらく醤油と出汁で構成されていると思いますが、ここに具材の味が加われば、より複雑な美味しさを醸したのは言うまでもありません。今後、「OH-ODEN」のいい意味での化学変化に期待したいところです。
ちょっとした丼くらいの容器に5ネタほど入れてもらったOH-ODENは60バーツでおよそ200円ほど。日本のコンビニのものよりお安く、だいぶそれでお腹いっぱいになったので、この状態で他の日本食風を食べると厳しい判断を下しそうだと思い、やむなく食レポは明日へと持ち越します。
あと、見かけたのはChangビール。タイではシンハービールと並ぶポピュラーなブランドです。そのいわゆるレギュラーサイズの320ml缶が1本40バーツ(140円くらい)で売られています。
昨日スーパーで6缶パックをおよそ200バーツで買ったのでかなりそれに近い値段設定です。イベント会場でその値段で飲めるのは嬉しいですね〜。さすが、Changのサーキットです。ドライバーはもちろん飲んじゃダメですが、運転しない人がほどほどに飲むには嬉しい価格です。
そういえばル・マンで食べたホットドッグも美味しかったな。皆さんも、海外のサーキットにきたら、ぜひB級グルメも楽しんでくださいね。
(clicccar編集長 小林和久)