天然複合素材で軽量化。ポルシェ・ケイマン GT4、公開前最後のニュル高速テスト

●「Euro 6d」ガス規制に対応する4リッターNAエンジンを搭載

ポルシェ・ケイマンの頂点に設定される最強モデル「718ケイマンGT4」の市販型プロトタイプが、公開前最後の高速テストをニュルで開始しました。

残すはエンブレムの装着みとなったフルヌードボディは、冷却効果が向上したコーナーエアインテーク、シャープなフロントスプリッター、新デザインのサイドエアダクトや大型リアウィングが見てとれます。そのほか、ツインエキゾーストパイプはディフューザーの間に装備されるなど、レーサーの「718ケイマンGT4クラブスポーツ」にインスパイアされたデザインとなりそうです。

ドアやリアウィングには天然繊維コンポジットを採用し、約110ポンド(50kg)の軽量化が図られます。重量と剛性の点でカーボンファイバーに似ていますが、亜麻と麻から作られているのが特徴です。

パワートレインは、最新の「Euro 6d」ガス規制に対応する4.0リットル水平対向6気筒NAエンジンを搭載。最新世代では、新たしいガソリンパティキュレートフィルター、高圧インジェクター、スロットボディを追加。この最新バージョンは「911スピードスター」でデビューしたものです。

ワールドプレミアの場は、6月の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が有力で、価格は134,000ユーロ(約1,600万円)からと予想されています。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる