燃費向上に寄与するボッシュの「トランスミッション用電動オイルポンプ」が日本初公開【人とくるまのテクノロジー展2019 横浜】

●ポンプを電気で駆動させ、エンジン停止時にもトランスミッションオイルを供給可能に

ボッシュが日本で初めて展示した「トランスミッション用電動オイルポンプ」は、電動で制御できるトランスミッション用のオイルポンプ。

油圧で制御する従来のトランスミッションポンプはエンジンから動力を得ているため、エンジンの効率低下つまり燃費に影響を与える要因になります。ボッシュの「トランスミッション用電動オイルポンプ」は、トランスミッションポンプの電動化によりエンジン停止時にもオイルの供給を続けることが可能になります。

具体的なメリットの例としては、ハイブリッド車がEVモードで走行中、オイルをトランスミッション系の制御、冷却、潤滑のために供給し続けることが可能になります。普通車でもコースティングモード時にエンジンをより長く停止させ、コースティングの距離を延ばすことができます。

これらにより環境性能や燃費性能の向上に貢献。さらに、クルマに要求される高いレベルの効率・音振特性も備えています。

現在開発中のポンプは12V仕様ですが、48Vへの対応も可能としていて、マイルドハイブリッドシステム搭載車などへの採用も見込んでいるそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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