新型「プジョー508」と「ランボルギーニ ウルス」は同じシート!? そして508日本仕様に導入されなかったものは??

■イタリアでランボルギーニ漬けの1週間!

今週はイタリアに行き、ランボルギーニ漬けの1週間を過ごしました。

イタリアでのプログラムではランボルギーニ「ウルス」にもイモラサーキットで試乗してきましたが、その「ウルス」と同じシートが採用されているクルマがあります。

それが「プジョー508」。

「プジョー508」というと今、注目されているセダン。従来のセダンスタイルではなく、ファストバックスタイルを採用し、かなりスタイリッシュなエクステリアデザインになっています。見た感じ全高が低く、全幅が大きくなっているように見えますが、実際は全長は-50mm小さくなり、全幅は変わらず、全高も-40mmと低くなっているので目の錯覚なのかも。しかし-70kgの軽量化がされています。フレームの無いドアを採用しているのもサイドから見たデザインを美しくしているようです。

インパクトのあるフロントフェイスとLEDのリアコンビネーションランプも個性的。リアのランプ内の斜めの線は、これまたプジョーの他のモデル同様、「ライオンの爪痕」をイメージしたものと思われます。そのリアのコンビネーションランプは、本国などほかの国ではドアの開け閉めなどの時にも「流れるライト」になっている模様。

これ、実は新しいのです。これまでもウインカー連動型(ウインカーを動かすとライトが流れる)の「シーケンシャルウインカー」はアウディやレクサスなどでも採用されていますが、ドアの開閉時にも流れる「シーケンシャル」のものはありません。新型プジョー508の発表会の時のみ展示されている車両はそうなっていたのを私は見逃しませんでした(笑)! これを担当者に質問すると「日本仕様では残念ながら法規上、導入できませんでした」とのこと。導入されていたら、これまた新型508のアピールポイントのひとつになっていたと思われるので残念です。

そしてもうひとつ。あまり表に出ていない情報として、新型「プジョー508」とランボルギーニの新型SUV「ウルス」のシートが同じとのこと。これは同じフランスの自動車部品メーカー「フォルシア」のものを使っているとのことですが、その後のレザー仕上げなどはそれぞれかもしれませんが、本体は同じ。確かにどちらも肉厚でシートが体のラインにピッタリ寄り添う感じです。

プジョーは「3008」から、より直感的に使えてデザイン性も高いインテリアのキャビンのレイアウト「i-Cockpit」を導入し、新型「508」にも採用しています。8インチのタッチスクリーン、コントロール機能を搭載した小さなハンドル、その上に大型のヘッドアップデジタルディスプレイがあり、ハンドルの上からメーター類を見るスタイル。加えて新型「508」では7つのトグルスイッチを設置しています。それを支えるシートにも、もちろんこだわっているというわけですね。

ちなみに少し前に開催された試乗会では。

・ガソリンエンジン「508GT Line」1.6L PureTech ガソリンターボEAT8、177ps、459万円。

・クリーンディーゼルエンジン「508 GT BlueHDi 」2L BlueHDi クリーンディーゼルEAT8、180ps、492万円。

この2グレードに試乗しましたが、今年夏ごろには新型「508SW」、その後「508PHEV」も導入予定とのことです。

(吉田 由美)