5月4日に行われたスーパーGT第2戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km RACE」の決勝レース。
GT500の15番手からスタートという厳しい始まりとなった64号車Modulo Epson NSX-GT。
この日の富士スピードウェイは前日の快晴から一転しての雨模様。それもスタートしてからはもっと強く降るのではないかという予想のもと、スターティンググリッドに並んだ状態でレースコントロールからウェット宣言が提示されます。そのためグリッドウォークの最中にレインタイヤに交換するという作業が行われます。
そしてスタート時には雨が激しさを増しセイフティーカー先導によるレーススタート。
3周目までにはセイフティーカーも退きレーシングスピードでのレースとなっていきます。しかし牧野任祐選手はハードウェットのレースに手こずり、順位は変わらずのまま進んでいきます。
12周目にセイフティーカーが導入され15周目に赤旗提示でレースが中断となると、それまで開いていた差は一気に縮まり下位にいたModulo Epson NSX-GTにとっては若干有利なレース展開となります。
レース再開後、ナレイン・カーティケヤン選手に交代。ウェットから徐々に乾きだした路面の難しい場面をスリックタイヤで担当することになります。
そんなハーフウェットの中でその時点でのファステストラップを叩き出し、この難しい状況でマシンを壊さずに順位を上げながら再び牧野選手に繋げたことで、後半に牧野選手が見せる追い上げを見事にサポートしたのです。
完全にドライコンディションとなったレース終盤。ここからの牧野選手の追い上げは凄まじいものでした。
次々とライバルを抜き去り10位でチェッカーを潜り抜けていきます。
牧野選手はレースを振り返り「自分たちの予選から考えると今の自分たちのポジションやレース内容的にも、スリックでは少しは良くなったのではないかと思います」。
また中嶋悟総監督は「ウエットからドライへとコンディションの難しいレースでしたが、ふたりのドライバーが頑張ってくれたおかげでポイントを獲得することができました。このレースで得たものを次のレースに繋げたいと思います」とコメント。
2戦連続でポイントを獲得したModulo Epson NSX-GT。次戦の鈴鹿はチームにとっては2017年に優勝を果たしたことのあるサーキット。再び表彰台に上がることを期待して止みません。
(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永和浩)
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