バブル景気の末期となった1993年(平成5年)、この年はトヨタセリカをはじめ、日産スカイライン、日産シルビア、スバルレガシィ、ホンダアコードといった各社主力モデルが登場しました。その中で取り上げるのが2019年に復活するトヨタスープラです。
1993年から2002年まで販売された80型と呼ばれる先代のスープラは、後輪駆動のソアラのシャーシを流用し、運動性能を向上させるため、全長を短くしたり、燃料タンクの位置を変更するなど様々な改良が行われ高い運動性能を実現しました。
ボディタイプはクーペのエアロトップ仕様を設定。搭載するエンジンはトヨタ車の中で最もパワフルな2JZと呼ばれる3L直列6気筒でターボを自然吸気の2種類を用意していました。トランスミッションはゲドラグ製の6速MTをはじめ、5速MT、4速ATがグレードによって組み合わされていました。
80型スープラの中古車の現在の流通台数は52台。3カ月前は76台で減少傾向となっています。平均価格は3カ月前の約259万円から約248万円へと約11万円下がっていますので、新型の登場により値上がりとはなっていません。中古車の平均走行距離は約9.9万kmで安定しています。
80型スープラの中古車価格帯は125万〜650万円(応談を除く)で、中には走行距離1万kmという物件もありますが、比較的走行距離の延びたクルマが多いです。グレードは自然吸気エンジンを搭載したSZが最も多く、次いでターボ車のRZ/RZ-Sが続いています。
(萩原文博)