ステーションワゴンそのままの使い勝手とハイエンドオーディオ、充実の安全装備が魅力【ボルボV60クロスカントリー試乗】

ステーションワゴンのV60の車高を引き上げ、V90クロスカントリーの足まわりを活用して仕立てられたV60クロスカントリー。

当然ながら使い勝手はワゴンそのもので、前後シートへの乗り降りは低すぎず高すぎずといったところで、背の高いSUVのようによじ登るような感覚はありません。後席の足元、頭上空間ともに身長171cmの私が座る分にはまさに十分で、横方向も広く、身長180cmの方が4人座っても窮屈にはならないはず。

最大の魅力は、V60と同様に広々したラゲッジスペース。529Lの荷室容量は、アウディA4アバントの505L、メルセデス・ベンツのCクラス・ステーションワゴンの460L、BMW3シリーズ・ツーリングワゴンの495Lと比べるとかなり広くなっています。ただし、現行V60は、よりコンパクトだった先代V60の新型である一方で、旧V70の575Lよりは小さくなっています。後席の格納は、荷室サイドにあるスイッチ操作で可能です(戻す際は手動)。

そのほか、インテリアでは「SENSUS(センサス)」と呼ばれるタッチスクリーンや音声操作が可能なインフォテイメントシステムは、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応しています。

オーディオは「Bowers&Wilkins」が用意され、「T5 AWD Pro」には、パーフォレーテッド・ファインナッパレザーシート、「Harman/Kardon」プレミアムサウンド・オーディオシステム(600W、14スピーカー)などが用意されています。

充実の安全装備ももちろんポイントで、「パイロットアシスト」により139km/hまで可能な車線維持機能、対向車対応機能(シティセーフティ)、ステアリングサポートなどボルボが誇る最新の安全装備を満載。V60クロスカントリーの価格は「T5 AWD」が549万円、「T5 AWD Pro」が649万円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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