【三菱・ekワゴン登場】車内がさらにサイズアップ。新型エンジンとCVTも搭載

三菱のハイト系ワゴン型軽自動車・ekワゴンが6年ぶりにモデルチェンジして発表されました。

エクステリアはキュートシックをテーマに、可愛らしさを持たせたものになっています。ただしヘッドライト形状やグリルに関しては細く引き締めたものになっていることも特徴的です。

ボディカラーは全7色。新色のミントブルーメタリックも用意されています。

今回、エンジンが新設計となると同時にCVTも刷新されました。

CVTでは、加速時にトルコン式ATのようにステップ(段)をつけてやることでエンジン音の高まりと加速度の上昇を自然にマッチさせる工夫がなされています。これによって従来のCVTでありがちだった「エンジン音だけが先に高まり、その後で車速がついてくる」といった、人間にとっては不自然な現象が減らされています。

先進運転安全支援システムに関してもかなり気合が入っています。衝突被害軽減ブレーキシステムや踏み間違い衝突防止アシストなど、近年では一般的な装備は当然取り揃えています。

これらに加えて、高速道路上同一車線でのアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作支援システムが採用されたことがニュースです。これはマイパイロット(MI-PILOT)と呼ばれるもので、高速域から時速0km/hまで連続対応するACC(オートクルーズコントロール)と車線維持支援機能(LKA=レーンキーピングアシスト)を組み合わせて整理してくれるものです。

渋滞などの場面では時速0km/hまでの減速とステアリング操作に対応。前方車両が発進した後にはアクセルもしくはステアリング上のスイッチを操作することにより、再びマイパイロットが作動するという仕組みになっています。

インテリアも大きく刷新。新型デリカD:5同様の、水平方向を強調したデザインのインパネが採用されました。またエアコンの操作パネルはピアノブラックの静電タッチ式(従来モデルでも採用済み)で、見た目にすっきりですし操作感も上々でした。

インテリアカラーに関してはライトグレーをメインとして、全体に優しい色合いになっています。また、ラゲッジルームの使い勝手も改善しています。

テールゲートが側から後席背もたれ上面のノブを使えば、リヤシート・リクライニングのほかに、前後スライドまでを簡単にできるようになりました。

ホイールベースを65mm延長することで車内の空間が拡大されていることにも注目です。これにより後席のひざ周り空間が70mmに拡大しています。フロントシートを一番後方までスライドさせた状態からでも、リヤシートの人が足を組めるような広さなので、圧倒的です。

視界の拡大にも努めています。フロントウインドシールド前方の視界を従来モデルから4.7度も拡大しました。

eKワゴンは全車、自然吸気の3気筒12バルブエンジンを搭載し、前述のCVTと組み合わせます。価格は137万7000円から142万5600円です。

(動画・文/ウナ丼 写真/前田惠介)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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