使える? 使えない? 新型BMW・3シリーズに搭載された「ジェスチャーコントロール」を試す

【人差し指をグルグルさせてボリューム上下。その反応は意外にも…】

BMWの新型3シリーズ(2L直列4気筒ターボエンジン搭載・FR方式のセダン)では手の動き、つまりジェスチャーで様々な操作をすることが可能です。

これをBMWでは「ジェスチャーコントロール」と呼んでいます。今回、実際に試してみましたのでご報告します。

ドライバーの左手の動きはルーフのルームミラー付け根近辺に設置された3Dカメラが読み取ることで反映されます。そのため、センターディスプレイの手前空間で様々な動きをすることになります。

たとえばオーディオのボリュームを上げるためには、人差し指を出して右回転させます。

この反応は非常にクイックでかつ(接触していないのに変な言い方ですが)ダイレクトな反応です。ボリュームを下げるためには逆回転をさせます。

かかってきた電話に出るためには、人差し指を前後方向に動かします。

同じくかかってきた電話をキャンセルするためには、手のひらを助手席方向にスワイプさせれば反応してくれます。

またサラウンドビュー(駐車時などに使う俯瞰視点システム)搭載モデルの場合は、画面に映ったコンピューターグラフィックスの車体をつまむようにして左右に動かします。すると画面をぐるぐると回転させることもできます。

さらに、上記のような規定アクションの他に、自分でジェスチャーを設定することも可能です。例えば人差し指と中指を上下に振り下ろすような動作をすることで、マルチメディアのオンオフを設定する、などとして使うのです。

今回は短時間の試乗時間枠内でのトライにもかかわらず、システムの反応が機敏だったためストレスフリーな操作が可能でした。実際に車両オーナーとなればさらに操作は習熟していくはずですから、より自在にコントロールできるでしょう。

大型液晶モニターとタッチ操作が世界的に一般化したのは2012年のテスラ・モデルS以降ですが、タブレット操作のような方式が必ずしも自動車にマッチングしていたとは言い切れない部分もありました。

しかし今回、BMWが提示したようなジェスチャー方式との組み合わせであれば、より安楽にそして安全に多機能を操作することができそうです。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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