【往年のマッスルアメ車の象徴、スーチャーだけでなくNOSのボンベまで再現!】
キッズにとっての通過儀式といっていいホビーが「レゴブロック」。幼い頃に遊んだ、または自分の子供に与えたという方も多いでしょう。最初はただ積み上げるだけの単純な遊びから、成長とともにどんどん複雑な造型を作る姿に、子供の成長を重ねて喜んだパパママもいらっしゃることと思います。
ただ、大人になっても卒業させてもらえないのがレゴの世界です。とくに自動車関連のレゴは、プロデューサーの顔をいちど拝んでみたくなるくらいにマニアックなラインナップが揃っているのをご存じの方も多いでしょう。
それが「クリエイター・エキスパートモデル」や「レゴテクニック」という「大きな子供たち」に向けた上級シリーズです。
VWビートルやミニクーパー、スーパーセブンといったエバーグリーンなモデルから、フェラーリF40、アストンマーチンDB4などのビンテージスーパーカー、新しいところではブガッティ・シロンやポルシェ911のレーシングマシンまで、レゴで作れちゃうのです。
「あのレゴブロックだけで自動車を再現できるのか?」と疑問に思った方、半分当たりで半分外れです。これら上級シリーズは、専用形状のブロックを使うことにより実車に近づけているのです。
そもそも実車を忠実に再現したければスケールモデルを買えばいいわけで、あえてレゴブロックで実車を再現することによろこびを感じるのが、真のレゴファンたるものなのです。
そこに先日、追加されたモデルが話題になっています。それが「フォード・マスタング」です。
ロングノーズとファストバックという、1960年代のマスタングのスタイリングをレゴなりにデフォルメしつつ上手に再現しています。ボンネットやドア、トランクも開閉可能。V8エンジンもエアクリーナーとともに忠実に再現されています。よく見ればバッテリーもあります。ベージュの内装も、ラジオにいたるまでしっかりと表現されています。ステアリングを回せば前輪が動くというギミックも備えています。
と、ここまでは既存シリーズと共通するところですが、マスタングが斬新なのはカスタマイズが可能な点です。
アメリカンマッスルカーの象徴といえば、ボンネットから飛び出した勇ましいコンプレッサーですが、このマスタングはボンネットの一部を取り外し別添のパーツを装着することでスーパーチャージャー仕様にできるのです。
排気系では両サイド出しのエキゾーストも用意され、さらにトランク内にはNOSのボンベを付けられるというマニアックさ。開けないと見えないのに!
ボディパーツもパワーアップ(?)に見合ったボリュームのあるチンスポイラーとダックテールでコーディネートできます。リヤの車高も調整できるので、思い切りホットロッドなスタイリングにすることも可能です。
完成させたら終わり、ではなくカスタマイズも楽しめるという一粒で二度美味しいこのマスタング。狙いどおりコアなレゴファンにも刺さったようで、世界のマニアたちの「開封動画」がかなりの数アップされています。
スケールモデルでは、精密になればなるほど「親子で作る」というシチュエーションは難しいかもしれません。しかしレゴならその敷居を少し下げてくれるはずです。
定価は2万円以上するので、お父さんの趣味だけで求めるのは家庭内で却下される可能性大ですが「親子で遊べる」というエクスキューズはきっとパワーワードになることでしょう。それでは、健闘を祈ります。
(畑澤清志)
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