●CX-4ではなく、CX-30という車名になった理由とは?
CX-3の後継か、あるいは新型SUV!? という憶測が飛んでいた新型マツダ・CX-30。ひと言でいえば、新型Mazda3のクロスオーバーSUV化で、プラットフォームやパワートレーンも同じです。
CX-30の企画は、CX-3の「コンパクトで取り回しのいいサイズ」という美点(成功した点)を認めながらも、「後席や荷室が狭いという」声に対してCX-30で応える、という形になったようです。
また、気になる車名に関してもマツダ社内で相当な議論があったようで、中国専用車のCX-4はすでにありますから使えません。なお、CX-4は中国で好調とのこと。現行のCX-3をCX-2にしておけば、CX-2、CX-3、CX-4とすんなり車名が決まったのでは? という声もあるかもしれせんが。
CX-3よりも全長を120mmもストレッチし、全幅は30mm拡幅に留めて、CX-3とCX-5の中間に収まるサイズにしながら、クーペ的なスタイリング要素に加わったように見えます。
また、先述したように、CX-3よりも広い後席と荷室を確保したパッケージングと企画からは、個人的にはワゴンの要素も強められた印象を受けます。なお、荷室容量430L(サブトランク含む)まで拡大。最近でいえば、BMW X1に対するBMW X2のようなイメージに近いような感じでしょうか。
いずれにしてもグローバルでは今年夏から順次発売されるそうで、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」や最新の「SKYACTIV-X」をはじめとするSKYACTIVエンジンシリーズによりどんな走り、そして実用性を備えているのか楽しみです。
(塚田勝弘)