●最新世代のTSIエンジンを搭載する「TSI R-Line」が登場
フォルクスワーゲン・ポロ「TSI R-Line」に搭載される日本初採用の「1.5TSI Evo」は、最新世代のTSIエンジンといえるもので、今後幅広い車種に搭載されるのが予想されます。
1.0Lの直列3気筒直噴ターボから1.4L(1.0L、1.2L、1.4L)の4気筒までカバーする前方吸気・後方排気の「EA211」型TSIエンジンをベースに、気筒休止のアクティブシリンダーマネジメント「ACT」、350barのコモンレール式直噴技術などを盛り込み、150ps/5000-6000rpm・250Nm/1500-3500rpmというパワー・トルクと、17.8km/LというJC08モード燃費を得ています。
なお、「TSI」の「トレンドライン」「コンフォートライン」「ハイライン」は、1.0L TSIを搭載し、95ps/5000-5500rpm・175Nm/2000-3500rpm・19.1km/Lという数値。
トップグレードである「ポロGTI」は2.0L直列4気筒直噴ターボを搭載し、最高出力200ps/4400-6000rpm・最大トルク320Nm/1500-4350rpm・16.1km/Lというカタログ燃費になっています。
「1.5TSI Evo」の最高出力・最大トルクはまさに中間といえるもので、燃費もTSIハイラインなどとGTIの中間。
「TSIハイライン」と装備を比べると、「TSI R-Line」には専用エクステリア(前後バンパー、リヤスポイラー、サイドスカート)をはじめ、パドルシフト、ドライビングプロファイル機能、「Sport Select」シャーシ付スポーツパフォーマンスキット、215/45R17タイヤ&5本スポークアルミホイールが標準装備されています。もちろん、アダプティブクルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も用意。
エンジンパワーと装備内容を考えると、後述する約30万円の差は十分に「元が取れる」と感じます。
「TSI R-Line」の価格は298万円。「ハイライン」は267万9000円で、「GTI」は348万円。「ハイライン」との差額は約30万円ありますが、別の記事で紹介する走りの良さを考えても「TSI R-Line」がポロの大本命といえそうです。
(文/写真 塚田勝弘)