【新車】「メガーヌ ルノー・スポール カップ」に搭載された新設計の「トルセンLSD(TORSEN Type-B)」とは?

●FF屈指といえる回頭性をさらに磨いた「メガーヌ ルノー・スポール カップ」

ルノー メガーヌに100台限定で設定された「メガーヌ ルノー・スポール カップ」。ベースとなるルノー メガーヌR.S.は、「4コントロール」と呼ばれる4WS、ダンパー内に第2のダンパー(セカンダリーダンパー)を持つ「4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(HCC)」により、圧倒的な速さに加えてFFとは思えない旋回性能の高さを披露してくれます。

限定車の「メガーヌ ルノー・スポール カップ」は、待望の6MTに加えて、専用シャシー、トルセンLSD、強化されたブレーキシステムなどが用意されています。

ここでご紹介する「トルセンLSD」は、ジェイテクトが登録商標をもつLSD(リミテッドスリップデフ)の一種。トルセンは、クルマの旋回時に左右輪もしくは前後輪のトルクを最適配分する駆動装置です。ヘリカルギヤ(斜歯歯車)を使って差動制限を行うLSDとして、 高いトルク配分性能と高耐久性を誇る、ジェイテクトを代表する製品のひとつです。

現在では主に四輪駆動車に搭載されていて、 前後輪のトルク配分を行う「TORSEN Type-C」とスポーツタイプの後輪駆動車をはじめ、FFにも搭載され主に左右輪のトルク配分を行う「TORSEN Type-B」を日本、ベルギー、アメリカで生産しています。この「TORSEN Type-B」には、サイドギヤを分割し、 結合部にヘルカリスプライン(ヘリカリスプライン)を用いることで、左右輪のトルク配分比を高め、 トラクションや走行時のフィーリングを向上する高性能な仕様があります。

新設計された「メガーヌ ルノー・スポール カップ」向けの「TORSEN Type-B」は、ヘルカリスプラインをワンウェイ構造とすることで、アクセルオンの時は差動制御が大きく機能し、トルク配分比を大きく高める一方で、アクセルオフでは差動制御の効きを抑えることを実現するという機構。トルセンLSDの作動原理は、リングギヤからハウジングへ、ハウジングからプラネタリーギヤに、プラネタリーギヤからサイドギヤに、そして両サイドのサイドギヤから左車輪、右車輪にトルクが配されます。搭載車両の特徴に合った最適なトルク配分とドライバビリティの向上を実現するというものです。

なお、ベース車のメガーヌ R.S.は、トルクベクタリングの電子制御ディファレンシャル(R.S.デフ)が搭載されています。ESC(横滑り防止装置)を使って、左右輪の回転差が発生すると、回転が上回る車輪のブレーキを軽くつまむことで、片方の車輪のトラクションを確保。

一方、限定車の「メガーヌ R.S.カップ」は、サーキット走行を想定し、より高負荷なコーナリングが想定されたこのトルセンLSD(TORSEN Type-B)が採用されています。トルセンLSDは、ブレーキ操作でトラクションを確保することによるブレーキローターの発熱を避けるべく、機械的にLSDを制御することで強大なトルクを路面に伝えることが可能。よりアグレッシブに、アクセル操作に応じたトラクションを確保できるわけです。

先述したように、ベースのメガーヌR.S.でもFF屈指といえる回頭性を備えていますから「メガーヌ R.S. カップ」の走りも期待大といえそうです。

(塚田勝弘)

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