【BMW X4 M40i試乗】360psをきっちり使いこなせる制御系が魅力

●毎日の普段使いにも対応可能なのがMパフォーマンスの魅力!?

BMWはスポーツ・ユーティリティ・ビークルのことをSUVとは呼ばず、X1やX5などの末尾が奇数系のモデルをスポーツ・アクティビティ・ビークル=『SAV』と称します。また、X2やX6などの偶数系はスポーツ・アクティビティ・クーペ=『SAC』としています。

そんなSACの「X4 M40i」(980万円<オプション等を含まない本体価格>)をチェックしましたので報告します。

このグレードは標準モデルと『M』モデルの中間に当たる『Mパフォーマンス』モデルとなります。Mほどの尖りきったポジションではないのですが、標準より圧倒的にパフォーマンスアップしたエンジンやシャシーが魅力のモデルラインが『Mパフォーマンス』です。

ボディサイズは、全長が4760mm、全幅は1940mm。全高は1620mmになります。外観では、専用のセリウムグレーのエアインテークやキドニーグリル等が識別点になります。

タイヤサイズはフロントが245/40R21。リヤが275/35R21となり、ホイールはMライト・アロイと呼ばれる独特のデザインのものを採用しています。

インテリアでも標準モデルに対してMパフォーマンスモデル専用の意匠が各所に散りばめられています。マルチファンクションボタンを組み込んだ3本スポーク・デザインのMスポーツ・ステアリングはその一例。

シートはホールド性を重視した形状のものですが、バックレスト幅をはじめ、調整箇所を多く設けています。

3L直列6気筒エンジンはBMW得意のバルブトロニックを採用。これにツインスクロールタービンを組み合わせています。最高出力は360ps/5500rpm、最大トルクは51.0kgm/1520~4800rpmとなっています。

トランスミッションは8ATを採用しています。その変速タイミングに関してもMパフォーマンス専用の制御となっています。

またフルタイム4WDシステムはより後輪寄りのトルク配分としたスポーティーな設定になっています。

実際に試乗してみると、素直にすごいなと思うのはその「車両全体のまとめ方のうまさ」です。高い車高。そして21インチサイズの大きなタイヤ。1870kgという車重を持つ、マッチョな車体を360psのパワーで俊敏に走らせる……ことは当然として、加減速のいずれもがとてもしなやかであることに「さすが」と思わせるのです。

これはエンジンの出力制御だけで達成できるわけではなく、シャシーやトランスミッション等との緻密な連携が必要なはず。車両価格がほぼ4ケタというのは一見高く見えますが、実際には「それ以上の価値は盛り込んでありまっせ」ということなのでしょう。

ひとたびアクセルを深く踏み込めばMパフォーマンスならではの刺激的な走りも楽しめます。

が、毎日の普段使いにも対応可能な乗り心地とエンジンフィールを両立させている、その点にこそMパフォーマンスのありがたみはあるのかもしれません。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼

ウナ丼 近影
動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。