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■ひと目で分かる地図表示と分かりやすい案内画面
エスティマのワイドなインパネでも大画面なのは明らかです。広い視野角により、運転席、助手席両側からはもちろん、セカンドシートから地図や映像を見てもハッキリと視認できるのが実感できます。
さて、カーナビで大切な地図表示、案内のわかりやすさは9V型大画面でさらに強まった印象で、どんな地図表示にしても走行すべきルートが明確で、曲がる場所も見過ごす心配はありません。地図表示は好みに応じて、通常表示、文字拡大モード、道路重視モードから選べます。文字拡大で住所や施設名を重視したり、道路重視モードで道路を目立たせたりできるのも頼もしい限りです。
■高性能を容易に引き出せる直感操作
どんな高性能でも使いこなせなければ宝の持ち腐れになってしまいます。「使いやすさ」が大きな美点である楽ナビの最新モデルですから、スマホ感覚で操作できるタッチパネルをはじめ、ディスプレイ下に配されたハードキーは、「メニュー」や「現在地」、選局(選曲)など使用頻度の高いスイッチが用意されるだけでなく、ハードキーに凹凸が設けられるなど、こちらも直感操作が可能です。
さらに、純正ステアリングリモコンに対応しているのもうれしい点。音量設定や選局(選曲)など、使用頻度の高い機能を指先ひとつで操作できますから、安心・安全につながります。また、別売のスマートコマンダーも見逃せません。地図操作やルート設定、AVメニューを、中央のダイヤルを回したり、キーを押したりすることで容易に操作、呼び出すことができます。
■高精度の渋滞情報でドライブの計画が立てやすい
検索やルート、渋滞情報などの使い勝手も見てみましょう。一般的なカーナビは、VICS情報(約7km)の渋滞情報しか取得できません。しかし楽ナビはVICS情報に加え、過去の膨大な渋滞情報を分析した渋滞予測データ(約70万km)を収録しており、曜日や時間帯によって異なる渋滞データをベースに、高精度なルート探索を提示してくれます。そのため、目的地到着時間の大幅なズレが少なく、ドライブの計画を立てやすいのがうれしい点。さらに、通信でスマートループ渋滞情報を取得すれば、独自のリアルタイム渋滞情報も活用できますので、より高精度な渋滞を回避したルートも提示してくれます。なお、地図画面に表示される赤やオレンジの点線が、スマートループ渋滞情報の反映された渋滞箇所になります。
ドライブ中にファミレスで食事をしたり、駐車場やガソリンスタンドに立ち寄ったりしても周辺の施設を検索できるのはもちろん、営業時間を考慮した周辺検索により、行ってみたら営業時間外でガッカリということもありません。天気予報などの情報取得も容易にできます。
さらに、ガソリン価格をあらかじめ調べられる「ガススタ価格情報」、空いている駐車場を見つけられる「駐車場/充電スポット満空情報」などにも対応する検索力の高さも魅力。これらは、通信モジュールやBluetooth携帯電話などの通信環境が必要になりますが、スマホが欠かせない現在だけにぜひ使いたい機能です。
■高架下やビル街などでも正確な自車位置表示が可能
また、走行中に自車位置が正確に表示されるのもカーナビの大切な性能で、楽ナビは高架下や高速ビル街、トンネル内や高速道路に入ってからも自車位置が狂うことはありません。今回は、都内の首都高速道路やその下の一般道、都心のビル街、高架下やトンネルなどを頻繁に走りましたが、自車位置が狂ってしまったり、フリーズしてしまったりすることはありませんでした。
さらに、ルートガイド中にお台場の大型商業スポットに立ち寄ると、迷いがちな駐車場の出入り口まで案内してくれました。さらに、東銀座にある地下駐車場内では、駐車場マップを表示するなど、カロッツェリアの最上級ナビである「サイバーナビ」譲りの自車位置精度、きめ細かい案内を披露してくれました。
ほかにも、パッセンジャーが楽しめるビジュアルの美しさはもちろん、高音質なサウンドなどのAV能力も万全。例えば「タイムアライメント」や「13バンドグラフィックイコライザー」などによる音像定位、細かな音質調整を分かりやすくできるのも楽ナビの美点といえるでしょう。
なお、9V型ラージサイズメインユニットである「AVIC-RQ902」は、トヨタ・エスティマをはじめ、アルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、プリウス/プリウスPHV、シエンタ、ヴィッツ、アクアなどのトヨタ車や日産セレナなどの人気車種に幅広く対応しています。