●ガソリンとハイブリッドで異なるセッテイング。どちらを選ぶ?
ステップワゴン・Modulo X(モデューロX)が2018年12月20日にマイナーチェンジを受けました。最大の目玉は、従来から設定されていたガソリン仕様に加えて新たにハイブリッド仕様にもモデューロXが設定されたこと。
ハイブリッドは「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING」がベースで、特別仕様車をのぞくカタログモデルでは最上級グレードということになります。
装備は、モデューロXの専用フロントマスクを構成する専用フロントグリルや専用リヤディフューザーをはじめ、16インチアルミホイール、専用サスペンション、Modulo Xのロゴが入った専用ブラックコンビシート(プライムスムース×ソフトウィーブ)、10インチのプレミアムインターナビで、こちらにはModulo Xの専用オープニング画面が用意されます。
価格は3,996,000円で、360,720円の10インチのプレミアムインターナビを装着すると4,356,720円となります。なお「2.0L DOHC i-VTEC+i-MMD」というパワートレーン、FFという駆動方式はもちろんベース車と同じです。
1.5Lガソリン仕様のモデューロX(7人乗りが3,510,000円、8人乗りが3,531,600円)から乗り替えると、ガソリン仕様が17インチタイヤ、ハイブリッド仕様が16インチということもあり、ハイブリッドの方が路面からの当たりが明らかに穏やかです。路面が荒れている道路や舗装がキレイな路面を問わず、非常にスムーズな足の動きに感じられます。なお、試乗車には、グッドイヤーの「エフィシェントグリップ(205/60R16)」が装着されていました。
ガソリンとハイブリッドの車両重量の差からサスペンションのセッティングを変えているということで、ハイブリッドの方はややマイルドな設定になっているはずです。なお、ベース車同士で比べると、ハイブリッドの方が140kgも重くなっています。この重量差も乗り心地の差になっているはず。さらに、ハイブリッド車らしく中・低速域の静かな走りも美点でしょう。
小さな子どもやお年寄りまで、ファミリーカーであるミニバンというキャラクターを考えると、乗り心地も含めた走りでは、ハイブリッドの方がより上質で、高級感さえ漂っているように思えます。
一方のガソリン仕様は、首都高速でのコーナリングなどでも十分にスポーティと表現できるフットワークを見せてくれますので、せっかくモデューロXを選ぶのだから17インチを履くガソリン車を指名する手ももちろんありでしょう。個人的には予算が許せばハイブリッド仕様がオススメです。
(文/写真・塚田勝弘)
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