5ナンバー車が半減!日本の新車市場は3ナンバー車と軽自動車の2極化へ

●5ナンバー車の減少は時代の流れ?

これまで国内新車販売の6割以上を占めていた小型乗用車(5ナンバー)の比率が昨年初めて3割を切り、5ナンバー車がほぼ半減する事態となっています。その一方で普通乗用車(3ナンバー)の比率が36%と、過去最高を2年連続で更新。

これまで長らく5ナンバー車が主流でしたが、消費者の嗜好変化や自動車メーカーの戦略を背景に、トヨタ「カローラ」やホンダ「シビック」なども3ナンバー化しています。

自動車メーカーにおいても、開発効率化の観点からプラットフォームの共通化が進んでおり、海外で厳しさを増す安全要件を背景に車体が大型化。3ナンバーモデルが増加する傾向にあるようで、国内向けだけに5ナンバーモデルを投入する意義が薄れている状況。

また税金の安さなどから、軽自動車が2年連続で販売を伸ばしており、これまでの5ナンバー車の需要が軽自動車に流れているようです。

日経新聞によると、輸入車と軽人気の狭間で5ナンバー車の存在感が薄れており、国内市場では今後も3ナンバー車と軽自動車の2極化が進む可能性が高いとしています。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

【関連記事】

トヨタが290億円を投じて新型カローラ・セダンの海外生産をスタート
https://clicccar.com/2019/01/30/694044/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる