●BMW M5の走行性能をさらに向上させた「BMW M5 Competition」の性能は?
BMWのMモデルを象徴する存在であるハイパフォーマンスセダンのBMW M5をベースに、サーキット走行性能をさらに磨き上げた新型「BMW M5 Competition」が2019年1月25日に発売されました。
BMW M5は、プレミアムセグメントの高性能セダンとして1984年に登場し、2018年3月に6代目となる現行モデルが発売されています。
6代目・BMW M5は4.4LのV型8気筒「Mツインパワー・ターボ・エンジン」を搭載し、Mモデルのセダンで初めてM専用4輪駆動システム「M xDrive」を積むなど、サーキットにおける最高の運動性能と、プレミアムセグメントにおけるラグジュアリー・スポーツセダンとしての要素を目指したモデル。デザインと走りの両面において一目でMモデルであると分かる意匠と性能が与えられています。
新型BMW 「M5 Competition」は、BMW M5と同じV型8気筒エンジンでありながらも、専用チューニングにより、最高出力は+25psとなる625ps、0-100km/h加速は3.3秒を達成。
さらに、7mm車高を下げると共に、官能的なサウンドを奏でる「Mスポーツ・エキゾースト・システム」を搭載することで、よりスポーティでダイナミックな走りが可能としています。また、コイル・スプリングの設定は通常より約10%硬められており、コーナリング性能の向上、ステアリングレスポンスの最適化が図られています。
エンジン特性は基本設定の設定からSport(スポーツ)、Sport Plus(スポーツ・プラス)に変更可能で、アクセルペダル操作に対するレスポンスを走行状況に応じて段階的に早めることが可能。
また、新開発のMモデル専用4輪駆動システム「M xDrive」は、BMWの4WDシステムであるxDriveと「アクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」により制御されるものです。
さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)が装備されていて、基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮するとしています。「Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)」では、リヤアクスルへの駆動トルク配分が増加し、後輪のスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能になるそう。
さらに、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」があり、「4WDモード」では最もバランスが良いコントロールとトラクションの組み合わせになり、「4WD Sportモード」ではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさり、スポーティな走行を体験できる設定になっています。
ほかにも、熟練したドライバーのために用意された後輪駆動の「2WDモード」で、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことができるとしています。
デザインでは、高性能ユニットの能力を最大限発揮できるよう機能面にも配慮し、サーキットでも公道でもMモデルとしての個性を主張するスポーティなデザインを持つBMW M5をベースに、キドニーグリルやリヤスポイラー、ミラーキャップに加えて、Mモデルの象徴である「サイド・ギル」や「Mスポーツ・エキゾースト・システム」をブラック仕様にすることで、よりアグレッシブな個性が強調されています。
そして、BMW M5として初めて採用されたカーボンファイバー・強化プラスチック(CFRP)のルーフと、筋肉質なパターンが力強く浮かび上がるアルミニウム製のエンジンフード、存在感あるフロントのエアインテークとともに、Mモデルのスポーティな存在感を強烈に印象付けるデザインとされています。
「BMW M5 Competition」の価格は18,230,000円で、ステアリングは左右ともに設定されています。
(塚田勝弘)