トップシークレットの作るノーマルR35GT-Rって新鮮かも!?・井出有治のコレ乗りたい!・その2【東京オートサロン2019】 

自身が開発するカート用2サイクルエンジンオイル「RAGNO」アピールのため、東京オートサロン2019「Moty’s」ブースに現れたclicccar試乗テストドライバー・井出有治さんに、「あ、コレ乗りたいな!」とピックアップしてもらった出展マシン・その2は、トップシークレットのR35GT-R。

一段高いお立ち台に鎮座するシルバーのGT-R。永田社長を捕まえて…いや捉まえて!話を聞いてみましょう。

●原点に戻り、お父さんが楽しめる600ps仕様を作っちゃった!
TOPSECRET GT-R(トップシークレット GT-R)

【街中なら必要十分な600psGT-R】

レースバージョンのR35GT-Rは、2013年のスーパーGT第2戦FSWの1戦のみ乗りました。GT300クラスのOGT!Bonds Racing NISSAN GT-R NISMO GT3で、結果は予選25位/決勝はブチ抜きまくって5位。まぁこのレースのみのスポット参戦風?になってしまいました。チューニングバージョンのR35GT-Rは何台か乗っていますけど、トップシークレットのは…まだ乗っていないんですよね。

トップシークレットのGT-Rといえば、BNR32ボディにR35のエンジン・パーツを組み込んだ仕様や、最高速狙いのフルチューンのイメージしかありません。JZA80スープラなどの他車種でも超フルチューンバージョン。

東京オートサロン2019・トップシークレットのブースで一段高いお立ち台に登るR35GT-Rは、フルエアロで車高も低く、公道で乗ったら目立っちゃっておまわりさんとも仲良くなれそう(笑) しかし、意外にも「ノーマルですよ!」(トップシークレット・永田さん)とのこと。

「最新型のG-EFFECT M17フルバンパーキット、M17エアロボンネット、サイドディフューザーVer2を装着しただけ。それにProcessRコンピューターとスポーツキャタライザーだけのノーマルだから『たったの600ps』しかないけど、お父さんが普通に楽しめるGT-Rに仕上げたんですよ!」(永田さん)。

ほぼコンピューターチューンのみだから「ノーマル!」といってしまうところは永田さんらしいです。まぁ、街中の600psは充分以上ですけどね! チューンドバージョンのGT-Rを見ていると、感覚がおかしくなってきそうです。

でも、なんでフルチューン好きのトップシークレットが普通のGT-Rをこのお立ち台に展示しているんでしょうか?

「トラストを辞めて独立し、今までフルチューン仕様も一杯やってきたけど、ここで一旦ちょっと落ち着いて原点に戻ってみようかなって」(永田さん)

でも600psあれば、ちゃんと踏みたいときにはそこそこパフォーマンスを発揮できるし、ダンプトロニック改の車高調は油圧で車高を上げ下げできるようで、この仕様でトータル800万円くらいだとか(汗!)。

「R35もいろんな仕様を一杯やったけど、乗るのはやっぱコレくらいが一番いいな! マフラーもうるさくないし。もうさ、700psや800psあると気を使っちゃうし。なのでボクの街乗り用は今コレ。歳とったのかなぁ!?」(永田さん)

原点に戻る…いいと思います! 機会があれば、永田さんがいう600ps「ノーマル」GT-Rも乗ってみたいです!

(文・永光やすの/写真・HOOD RIDEZ吉岡範幸)

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
続きを見る
閉じる