【クリッカー・オブ・ザ・イヤー2018座談会】ジムニー・センチュリーの高得点に対してドイツ車は全般的に低調

●カーオブザイヤーは本命辞退で繰り上がり!? 今年はやっぱりあのクルマ?

平成の締めくくりの年となる2018年。今年登場した新車の中からNo.1を決めようというのがccoty(クリッカー・オブ・ザ・イヤー)。編集長から選考委員を任されたライター陣は一体、どんなクルマに高得点を付けたのでしょうか。

【超高級SUVの登場は20年前にポルシェがとった手法!?】

編集長(以下編):本家のCOTYは2年連続でボルボが受賞しました。昨年はXC60、そして今年はXC40ですが、やはり現在クルマの中心はSUVなのでしょうか。

ライターA(以下A):ccotyのノミネート車種リストを見ても、SUVが多いのは一目瞭然です。あと数年は各メーカーSUVが中心になるのではないでしょうか。

編:確かにそうですね。2018年はロールスロイスからカリナン。ランボルギーニはウルスというSUVが登場しているように、もう超高級車ブランド、スーパーカーブランドも手を出さなければならない状況なのでしょうね。そんなカリナンに10点、ウルスに9点入れている人がいますけど。点数をいれた理由をお願いします。

ライターB(以下B):あっ。それは価格の高い順に点数を付けてみました。それは冗談として、真剣に言わせて頂くと、10点を入れたカリナンは歴史を変える1台だと思うのです。これまで、ロールスロイスはクルマとして最高峰だったけど、SUVはなかった。しかし、世の中SUVがビジネスの中心となって、ロールスロイスでもSUVを出さなくならなくなった。そこで出てきたのがカリナンです。今トレンドのSUVの最高峰のクルマですから10点は当然じゃないですかね。このカリナンの登場によって「砂漠のロールスロイス」という言葉が死語になりました。それだけでも凄いことです。

編:じゃあ、9点のウルスはどうでしょう?

B:もちろん、あのスーパーカーメーカーのランボルギーニが出したスーパーSUVです。自分たちでスーパーと言える自信がすごいじゃないですか。ロサンゼルスに行ったらよく見ます。とにかく目立つ。もうその価値だけで十分でしょう。

編:なるほど。もうウルスぐらい乗らないとSUVでは目立てないということね。もう一人ウルスに点数をいれている人がいますが。

ライターC(以下C):はい。私はウルスが2018年に登場したSUVの頂点ということで2点入れました。ウルスは街乗りだけですが、乗る機会がありました。ノーマルモードでしか走行していませんけど、想像以上に乗り心地が良くてビックリしました。やはり、ランボルギーニが出した高性能ファミリーカーと実感しましたし、これがガレージにあったら幸せだなと思いましたので、点数を入れました。

ライターD(以下D):ベースはアウディですけど、まったくそれを感じさせないように仕立てていますし、ランボルギーニ初のキチンと使えるリアシートをもっているクルマですから。

ライターE(以下E):でも、これは20年前にポルシェがカイエンでやった手法と同じ。20年経ってとうとうランボルギーニも手を出したのだという気もしますけどね。

B:出したことに価値があると思います。