STIの最初のチャレンジは1989年に行われた初代レガシィによる10万km世界速度記録でした。そして、翌年1990年にはWRC(世界ラリー選手権)のサファリラリー参戦。2008年に撤退するまでの19年間に3回のマニュファクチャラーズタイトル、3人のチャンピオンドライバーを輩出しました。
そして国内ツーリングカーレースの最高峰であるスーパーGTや、世界一過酷な耐久レースと言われているニュルブルクリンク24時間レースなどに参戦中です。
さらに第2の柱である特装車事業のシンボルとして、現在中古車が1000万円以上で取引されているインプレッサ22Bが展示されています。また、アルミホイールやマフラー、タワーバーなどの機能パーツも展示され、STIの主要事業を目で見て感じることができます。
平川良夫代表取締役社長は挨拶で、
「STIはスバリストと呼ばれるコアなユーザー、あるいは直近でスバル車を購入し、後からカタログなどでSTIという存在を知ったユーザーなどから大きく声援をいただいて育ってきた会社です。特にモータースポーツはユーザーとの絆を深めるために、大事なことは何かということを改めて確認し、今回のリニューアルの目的として、このギャラリーでしか体験できないもの。そしてユーザーに育ててもらった会社なので、ギャラリーはユーザーとともにこれから一つ一つ作り上げていく、その出発点としました」
と話しています。
STIの30年に及ぶ歴史がわかるだけでなく、トロフィーの一部は触ることもできるというのが新生STIギャラリーの魅力。スバル車、STI車のオーナーだけでなく、日本の自動車メーカーの挑戦の歴史としてすべてのクルマ好きに見てもらいたいと思います。
(萩原文博)