マクラーレンは、3月のジュネーブモーターショーで「セナ」を発表しましたが、そのハイパフォーマンスモデルとなる「セナGTR」市販型プロトタイプを初めてカメラが捉えました。
「セナ」は、伝説のF-1ドライバー、故アイルトン・セナから由来するハイパーカーです。キャッチした開発車両は、フロントマスクこそ撮影できませんでしたが、薄めのカモフラージュのためディテールは把握できます。
コンセプトモデルと比較すると、よりワイドなフェンダーが見てとれます。またフロントフェンダーにエアベントが追加されているほか、フェンダー後部のエアアウトレットの形状や、アクティブリアウィング、ディフューザーの形状も刷新されているようです。これにより、ダウンフォースは驚異の1,000kgを発生するようです。
心臓部には、4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は825ps・最大トルクは800Nmを発揮。0-100km/h加速を2.8秒で駆け抜け、最高速度は334km/hのパフォーマンスです。
足回りでは、センターロック式・幅広ホイールを装着。マクラーレン「GT3」の顧客レーシングプログラム向けに設計された、サスペンションジオメトリ、スプリングダンパー、アンチロールバーはかなり強力なセッティングとなっています。キャビンは、軽量化のため必須ではない機器は取り除かれており、エアバッグとインフォテインメントシステムは廃止されました。しかし空調システムは残されているようです。
限定生産75台、価格は140万USドル(約1.6億円)で、2019年9月から生産に入りますが、すでに完売しているといいます。
(APOLLO)