ついに今シーズンのF1が終わりましたね。シーズンが終わったということは、去るドライバーもいるわけで…。中でも現役最強と呼ばれた2005年2006年のワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の引退は世界中のF1ファンにとって悲しい出来事でした。
好評発売中の「F1速報アブダビGP号」はアロンソ特集! 彼の今までの激動キャリアがたっぷりと綴られています。
■フェルナンド・アロンソ“栄光”と“苦闘”の18年間
特集「フェルナンド・アロンソ“栄光”と“苦闘”の18年間」は、アロンソや関係者のインタビュー、そして今までの写真(デビュー当時が初々しくて可愛い!)と共にF1キャリアを振り返っており、涙なしでは読めないファン必見のコンテンツです。
特に興味深かったのが、アロンソ自身が考えるベストレースについて。ベストレースと言うとチャンピオンが決まった時、とか初優勝かなぁと思っていたのですが「本当ならリタイアしていたはずのレースだね」と答えていてびっくり!
アロンソ的ベストレースは、1周目にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)とセルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)と接触し、右側のタイヤ2本をパンクさせながら何とかピットまで戻り、ダメージを負ったマシンで見事7位入賞を果たした今シーズンのアゼルバイジャンGPでした。
「おそらくあれが僕の生涯のベストレースだ。ピットレーンまでたどり着けたこと自体が奇跡だったんだ。あの状況なら普通はマシンをコース脇に止めるだろうし、どうにかピットに戻ったとしても、そこでリタイアしただろう。だが、僕らは決してあきらめず、コースに戻って最後まで全力で走り続けた」
このレースについて、今季の途中までマクラーレンのレーシングディレクターを務めていたエリック・ブーリエは、当時以下のように語っていたそうです。
「フェルナンドのマシンは、ターニングベインと後部のディフューザーにひどいダメージを負っていたのに、彼はそれに合わせてドライビングスタイルを変えて走った。まるで、水中で血の匂いを嗅ぎつけたサメみたいだったよ。私たちはリタイアさせたかったが、彼は『いや、タイヤを交換してレースに復帰しよう』と譲らなかった。そして、この世のものとは思えないドライビングを披露した」
この他にも、浜島裕英氏や尾張正博氏、ルイス・バスコンセロス氏など合計6名のアロンソをよく知るF1ジャーナリストや元チームスタッフが選ぶベストレースも記載されていました。
皆さんの思う、アロンソのベストレースは何ですか?