日本一ロックな自動車メーカー「光岡自動車」から、ハートにびんびん響く「ロックスター」登場!

■MITSUOKAからRock Star誕生!

・コルベットを目指したのではない!?

富山県にある日本で一番小さな自動車メーカー「光岡自動車」。といってもベース車両をオリジナルのデザインに変身させるという手法を取り、「ファッションカー」と呼ぶ人もいるようですが、マツダ・ロードスターベースの「卑弥呼(ヒミコ)」やオリジナルシャシーが用いられた「大蛇(オロチ)」など、大きな自動車メーカーではできない個性的なクルマを世に送り出しています。

そんな光岡自動車が今回、発表したのが「ロックスター」。これが世のクルマ好きたちのハートをぐいぐい揺さぶっているのです。

まずはデザインがいい! ネーミングがいい! 色もイイ! 旧き良きアメリカ車のテイストを醸し出しています。

光岡自動車は今年で50年目を迎え、少し前には同じく今年デビュー50周年を迎えた漫画家 永井豪氏の「デビルマン」とコラボした世界で一台だけの「デビルマン オロチ」を発表。そして今回、同じく50周年イヤーの一環として「ロックスター」が登場したのです。

これは、誰もが持っている自由や楽しいことを求める気持ちを具現化したもの。

「ロックスター」を手掛けたデザイナー青木孝憲氏の話によれば、「コルベットを目指しているわけではなく、自分の中の気持ちを形にしたものです。デザインは「ロックスター」のために作ったわけではなく、その前から温めてきたデザイン。もともとアメ車が好きで、無駄や遊び心にロックを感じます。イメージは80年代や90年代のハードロック。ちょうど青春時代を迎えていたころに聞いていた音楽です。バイオレンス系じゃなくて、ノリがいいほう(笑)。
ワインにもクラシックを聴かせるといいと言いますが、「ロックスター」を作るときも「ガンズ&ローゼス」「メタリカ」「清春」といったロックを掛けながら作りました。計画は2017年1月頃からスタート。執行役員の渡辺さんとの話で「来年50周年だからお松リードの楽しいことしたいね」という他愛のない話から始まり、アメ車のような面白さを出せるクルマを作ろうという話になりました。アメ車の魅力を表現するためにやりすぎず、敢えて雑味を残しました。たとえばアーティストのファーストアルバムが一番いいというのに似ています。粗削りでもデビュー当時や若い頃は追い込み過ぎていないのが魅力だったりするので」。

・ボディカラーの「青」は「ロサンゼルス」でなく「竹富島」!?

ちなみにマツダ・ロードスターがベースですが、見える部分ではドア、キャビン、ミラーカバーのみがロードスターと共通。あとはすべてオリジナルで、自分たちなりにアレンジしたとのこと。ホイールは「ワーク」で専用設計に。ボディカラーはすべてアメリカの街の名前が付けられていて、このブルーは「ロサンゼルスブルー」。

実は車名は当初「タイプカリフォルニア」というネーミングだったそうですが、それが「ロックスター」になったとか。

そして青木氏が一番好きなボディカラーが「ロサンゼルスブルー」で、「この色は沖縄の竹富島に行ったときの海の色が美しすぎて、その色からイメージしました。私は栃木県出身なので海の無い場所で育ったので、海には強い憧れがあるのです」とのこと。

「ん? それじゃあ、[ロサンゼルスブルー]じゃなくて本当は[竹富ブルー]なんですね」と私が言うと大爆笑。そんなところもまさにロックです。

…それにしてもロックって…何?? でも、この「ロックスター」を見て、ハートにびんびん来た人も多いのでは!? これこそロック。まさにロックスターなのかも。

・光岡自動車「ロックスター」スペック

限定販売 200台(2019年より年50台生産)
全長4345mm×全幅1770mm×全高1235mm

【価格】
グレードS 6MT 469万8000円(車両本体価格)
グレードS スペシャルパッケージ 6MT 498万4200円
S スペシャルパッケージ 6EC-AT 518万4000円

(吉田 由美)