【ロサンゼルスオートショー2018】8代目(992型)ポルシェ911が登場。パワーアップと同時にポルシェ初の「ウェットモード」を用意

フロントセクションとリヤセクションを除くボディはアルミニウム製で、フロントは45mmもワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルによりサイドラインを際立たせています。

初代911を連想させる、新しいLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインに加えて、リヤビューは、ワイドな可変式リヤスポイラーとエレガントなシームレスのライトバーが印象的なものにしています。

インテリアも一新されていて、埋め込まれたメーターを備えたダッシュボードのクリアで直線的なラインを特徴とした1970年代の911モデルを想起させるとしています。

ポルシェお馴染みのレブカウンターの横に位置する2つのフレームレスの薄型自由形状ディスプレイが各種情報を表示。

標準装備になるPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の10.9インチセンタースクリーンは、新しい構造によって素早く操作することが可能で、スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトな操作系によって、重要な車両機能に直接アクセスすることが可能だそう。

パワーユニットは、新世代の水平対向6気筒ターボエンジンが搭載され、Sモデルの最高出力は331kW(450PS)。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率が向上し、新開発の8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされています。

911 カレラSと911 カレラ4Sの水平対向6気筒ターボエンジンは、先代を22kW(30PS)上回る最高出力331kW(450PS)を発生し、0-100km/h加速タイムは、後輪駆動クーペの911 カレラSが3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sはわずか3.6秒で、それぞれ先代モデルを0.4秒上回っています。

オプションのスポーツクロノ パッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなります。最高速度は308km/h(911 カレラS)と306km/h(911 カレラ4S )に到達。911 カレラSの燃料消費量(NEDC)は8.9リッター/100km、911 カレラ4Sは9.0リッター/100km。

さらに、濡れた路面の走行を安全にする「ポルシェ ウェットモード」、熱探知カメラによるナイトビジョンアシスト、群知能を使用する広範なコネクティビティ含む新しいアシスタンスシステムなども用意。

上記の新しいアシスタンスシステムでは、新開発のウェットモードが標準装備されているのが注目です。路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせます。ドライバーはスイッチを押すか、ステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることが可能。

同様に標準装備されるウォーニングおよびブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動。ほかにも、オプションのアダプティブクルーズコントロールは、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能から構成されています。

ポルシェの看板モデルであり、広告塔である911。日本仕様の価格、国内予約受注および販売開始については、決定次第アナウンスするとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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