【三菱・トライトン試乗】安全性を高めた新型トライトンに日本人で唯一の試乗

三菱自動車工業がタイのレムチャバン工場で製造する1トンピックアップトラックのトライトンは同社の主力車種です。

アジア、オセアニアを中心に世界約150カ国で販売されます。日本では発売されませんが、その重要度は三菱自動車の経営に大きく影響するものです。

新しくなったトライトン(一部地域ではL200、フィリピンではストラーダ)は、現行アウトランダーと共通性のある力強くスタイリッシュなフロントまわりのデザインとなったほか、サイドは抑揚のあるパネル面とフラットな面との組み合わせが新しいピックアップらしさを感じさせるデザインとなっています。

インテリアでは人の手の触れる部分へのソフトパッドの多用によって、上級さをアップしています。

搭載されるエンジンは2.4リットルのディーゼルターボで178馬力/430Nmを発生。駆動方式はスーパーセレクト4WD-IIもしくはイージーセレクト4WDで、さらに4つの走行モードが追加されたほか、ヒルディセントコントロールも付き、よりイージーなドライブを可能にしています。

 

特筆すべきは安全性の向上で、前方車両のみならず歩行者までも検知する衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM」や後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)「BSW/LCA」を装備。後退時車両検知警報システム「RCTA」、前進&後退時誤発進抑制機能「UMS」など充実の運転支援システムが装備されます。

ピックアップでこれだけの装備を持つものは少なく、いかに乗用車的に使われているモデルなのかがわかります。イメージ的にはプレミアム・ピックアップといった感じです。

今回、縁があってタイで行われた試乗会でちょっとだけ試乗することが叶いました。日本人メディアは私一人だったので、貴重なレポートをお届けできると思います。

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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