【スーパー耐久2018】最終戦岡山のST-5クラス、表彰台をマツダが独占!シリーズランキングもマツダがベスト3を独占

そのデミオディーゼル DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dはピットインのたびに3位と4位をいったりきたりという膠着状態のままレースが進み、最終スティントでは4位を走行。しかしレース終了14分前ごろにコースアウトをしたマシンを回収するためにフルコースイエロー(FCY)が導入されます。

FCY導入ではコース全体で追い越し禁止と50km/hの速度制限が施行されます。このFCYの解除のタイミングでドラマが生まれたのです。

FCY解除となった周の最終コーナー立ち上がりから解除を知らせるグリーンフラッグが掲示されたにもかかわらず3位を走行するトヨタVitz ネッツ京華 Moty’s BSR WM VITZが速度を上げません。

そこにグリーンフラッグ通過後に一気に加速したデミオディーゼル DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dが襲い掛かり第1コーナーでVitzを抜いて3位に浮上!そんな追い抜き劇がレース終了10分前頃。そのまま3秒ほどの差をつけながら逃げ切りを見せて見事にチェッカーフラッグ!

順位は3位なれど、マツダ勢シリーズランキング上位独占を果たしたこの3位は大きな意味を持っています。

3位でレースを、そしてシリーズを終えた安堵から抱き合って喜ぶ大谷飛雄選手。そして初の監督代行をこなした野上達也選手。

 

優勝はロードスターND TEM221ロードスター、2位には同じく村上モータースMAZDAロードスターが入り、マツダ勢シリーズランキング上位独占を達成!

昨シーズンから飛躍的に強さを見せてきたST-5クラスのマツダ勢。その集大成がマツダの地元ともいえる岡山戦での表彰台独占とシリーズランキング上位独占という結果となりました。ロードスターのみならずデミオディーゼルも強い。この結果はマツダの目指す「人馬一体」が実を結んでいるという証左では無いでしょうか。

来シーズンも活躍が期待されます。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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