【週刊クルマのミライ】スバル・フォレスターに見る、2.0Lハイブリッドと2.5Lエンジンの速さの違い

ここで紹介しているグラフは、40km/hからの加速(アクセル踏み込み量25%)での車両加速度を示したもの。モーターアシストの効果もあってe-BOXERは踏み始めた直後にググっと加速度を上げています。この盛り上がりはエコ性能重視の他ハイブリッドカーとも一線を画すもので、e-BOXERが走りを楽しむハイブリッドであることの証左といえます。

とはいえ、時間が経過するとモーターアシストからエンジンにバトンタッチされるため加速度はアタマ打ちになり、徐々に落ち込んでいきます。その領域で加速度で上回っているのが2.5リッターエンジン車(Sモード時)なのです。

グラフを大雑把に読めば、アクセルオンから1秒経過時点での加速度の盛り上がりにおいてe-BOXERは身内を含めてライバルの追従を許しません。しかし、2秒を経過すると2.5リッターエンジン車が加速度で上回りますし、そこに至るまでの自然なラインも見事です。

市街地の信号ダッシュといったシチュエーションではe-BOXERの素早いリニアリティが気持ちよさにつながりますが、ワインディングの上り坂のような加速時間が長くなるシーンでは2.5リッターエンジン車が気持ちよく感じるのは、なるほどデータからも明確というわけです。

アクセルオン直後の加速を求めるか、ナチュラルな加速感を求めるかで、それぞれの評価が変わるともいえますが、パワートレインによるフィーリングの違いを理解しておくことはフォレスターのグレード選びにおいて有効であることは間違いありません。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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