このところ、「ガソリン価格が高くなった」と感じる読者も多いのではないでしょうか。
ガソリン価格は2016年以降、上昇し続けていますが、最近ではレギュラーガソリンの価格が150円/Lの大台を超えるようになり、そうした印象が一層強くなっています。
普段から自家用車の利用頻度が高い場合、ガソリン価格の上昇は家計に直結するだけに深刻です。ガソリン価格が上昇する要因には中東情勢や為替変動もありますが、近年では「協調減産」もその要因になっているようです。
「協調減産」とは、中東などの産油国で作るOPEC(石油輸出国機構)が、原油の供給過多に伴う原油安を打開するために産出量を減らす戦略を指します。
原油に代わる「シェールガス」の登場により、サウジアラビアなどの産油国が2015年から2016年にかけて原油供給量を増やして値段を下げることでシェールガスに対抗する作戦に出たため、原油価格は下がっていました。
しかし、この作戦は上手くいかず、産油国が利益確保に向けて原油の産出量を減らし、「協調減産」したことが近年のガソリン価格高騰に繋がっているという訳です。
「協調減産」は2016年から2018年末まで続けられる計画だったようですが、OPECが今夏、減産緩和を発表するなど事実上の原油増産が決定したことから、今後はガソリン価格の値下がりが期待できるかもしれません。
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