経産省が5円の補助をしてもガソリン価格上昇!ユーザー対抗策は…当然ながらあります!

■ユーザー対抗策の基本は燃費を良くする、安いスタンドで入れる!

●ガソリン価格が上昇する、下がらない原因は?

経産省は石油元売りに対し、1リッターあたり5円という補助金の最高額を出しているものの、ガソリンの値上がりが6週連続で止まらない。補助金のシステムを発表した時点から「そんなの意味無し!」と言われていたけれど、やはりガソリン流通のことを全く知らない官僚や政治家の愚策でした。なぜ5円の補助金を出しても値下がりしないのかと言えば、「ガソリン価格を決めるのはスタンドだから」ということに尽きる。

ガソリン価格
全く下がる気配を見せないガソリン価格

参考までに書いておくと、経産省が補助金を出し始めたのは2月3日。その時と2月17日時点でのガソリン本来価格は、流通筋からの情報によれば2~3円程度の上昇だという。原油先物相場を見ても、上昇幅は2~3円といったイメージだから妥当だと思う。そして石油元売りは、しっかり5円安い価格で出荷しているようだ。

といったことを総合して考えたら、2月3日を基準にすると2~3円安くなってなければおかしい。

軽油価格
軽油もいまでは一時期のレギュラー並みに高騰している

なぜ安くならないかと言えば、「スタンドが利益を確保しようとしているから」と考える以外、理由無し。

近所のガソリスタンドの価格を見ると(軽油です)、マチマチ。東名高速を降りた用賀~練馬の自宅近所までの間、同じエネオスであっても135~143円と最大8円くらいのバラ付きが出ている。ガソリンも同じ。5円の補助金で石油元売りが仕切り価格を安くしてきても、末端価格はそれ以上のバラ付きあります。

●燃費を良くする走り方も大事

どうしたらいいか? アプローチは2つ。

まず燃費を良くすること。先日、知人が「いかにも空気抵抗悪そうなルーフキャリア」を付けていた。高速道路走ると風切り音も大きい。なんでルーフキャリアを付けているのか聞いたら「カッコいいから」だって! ルーフキャリア、めちゃめちゃ空気抵抗になる。使うときだけ付けたらいい、と外すことを推奨したら、1ヵ月くらいして連絡あり「15km/L前後だったのが17km/L前後になりました。ありがとうございます!」。

何と12%改善している。170円の燃料が150円になったのと同じ意味を持つ! これだけで直近の燃料高騰分など余裕でカバー出来る。その他、ホンの少しのエコラン技術を使ったり、高速道路の巡航速度を10km/hくらい下げたり、空気圧を少し上げるだけで5~10%の燃費改善は期待出来ます。はたまた燃費という点で非常に厳しいチョイ乗りや、長い暖気運転などを少し見直すだけで、これまた5%くらいの燃費改善効果を出す。

●いつものところじゃなく、安いガソリンスタンドで入れるのが得策

高速道路のガソリンスタンド
高速道路のガソリンスタンドは燃料単価が高めに設定される。緊急時以外使わない、使っても最低限の給油量で

2つめは「安いスタンドで入れる!」だ。人間の心理として「いつも使っているスタンド」を使いたくなるけれど、そこが近所より高いなら「ダメな経営者」ということになる。多くの人が安いスタンドを使うことで売り上げ落ちるだろう。となったら「価格を下げよう」という動きになります。当然ながら暴利と言える高速道路のガソリスタンドなど使っちゃいけない。最悪、入れるような事態になったら、高速降りるまで必要な量だけどうぞ。

コストコ
コストコは会員になり会費が必要ながら給油量によってはすぐに元を取るかも?

私の場合、コストコも使っている。会員にならないと使えないという課題があるものの、近所にコストコあればガソリン代の差額だけでペイ出来るかもしれません。近隣の一番安いスタンドと比べてもレギュラーで10円は安い。しかもコストコのガソリン、1リッターあたりに換算すると5円くらいのコストになる『清浄剤』が入っている。ちなみに高速道路のスタンドで軽油が162円だった日に、コストコは124円でした。50L入れたら1900円差!

国沢 光宏