【新型マツダ・CX-8試乗】新設定された2.5Lガソリンターボの走りはどうか?

従来はディーゼルエンジンのみだったCX-8ですが、2種類のガソリンエンジンの追加は、街乗り中心の使い方や、より気持ちの良い加速を楽しみたいというニーズに応えるもの。

街乗り、短距離中心であれば2.5LのNAを、高速道路などを使ったロングドライブの機会が多く、パワフルな走りがお望みならば2.5Lターボを…というラインナップになっています。また、従来どおり軽油指定に加えて燃費のいい2.2Lディーゼルエンジンも引き続き用意されています。

ただし、待望の2.5LガソリンターボはCX-8では4WDのみの設定(CX-5には2WDも4WDも用意)。2WDは2.5LガソリンNAか、2.2Lディーゼルから選択することになります。

注目の2.5Lターボは「PY-VPTS」型。230ps/4250rpm・420Nm/2000rpmというスペックはCX-5と同様です。レギュラーガソリンを指定しながらこの高性能で、とくに分厚いトルクが目を惹きます。

CX-5と比べると1840mmの全幅は同じですが、CX-8の方が全長は355mm長く、全高も40mmも高くなり、しかも3列シートも搭載されています。さらに、2.5Lターボは4WDのみのため、車両重量は1860〜1890kgあり、CX-5の同エンジン搭載車よりも同グレードでの比較で210kgも重くなっています。

その分、CX-5ほどの驚くような速さはないものの、十分にトルクフルで高速域の伸びも申し分ありません。また、普通に運転している分には、ターボラグもほとんど感じさせず気持ちの良い走りを堪能できるのは大きな魅力。2.5LのNAと乗り比べると、NAでも実用上は不足なしというパワーフィールですが、爽快な加速感はターボが数枚上手。

2.5LターボのWLTCモード燃費は11.6km/L。2.5LガソリンNAの12.4km/L、2.2Lディーゼルエンジンの15.4〜15.8km/Lにはもちろん及びませんが、レギュラーガソリン仕様になっていますし、3列シート車でもパワフルな走りを味わいたい人には適任といえる存在といえそう。

なお、CX-8の価格帯は、2WDのみとなる2.5L NAが289万4400円〜375万8400円。4WDのみとなる2.5Lターボが374万2200円〜424万4400円。2WDと4WDの両方を設定する2.2Lディーゼルは、360万7200円〜446万400円です。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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