【WEC富士6時間レース】日本初お目見えのBMW M8 GTEは本当に「デカい」のか?

10月13〜14日に富士スピードウェイで開催された「FIA 世界耐久選手権 富士6時間耐久レース」には、GTEクラスのマシンで日本初上陸のマシンが2台登場しました。

一台はASTON MARTIN RACINGのAston Martin Vantage AMR。昨年11月に日本でも公開されたAston Martin VantageのGTEレーシングバージョンとなります。

AMRとはASTON MARTIN RACINGの略で、メルセデスで言うところのAMGに相当するようなハイパフォーマンスブランドとして2017年に立ち上げられたブランド。FRレイアウトながらポルシェ911RSRよりも全長が短いのが特徴でコーナーリングマシンと言えるのかもしれません。

こちらも日本初お目見えのBMW M8 GTE。ルマン24時間レースの際はtwitterで大きな話題となったのでご存知の方も多いことでしょう。

なぜそんなにtwitterで話題になったのかといえば、その大きさ。全長がリアウィング含めて4,980 mm、全幅は2,224mm、全高は1,212mm、ホイールベースは2,880mm。全高以外全部デカイ!

WEC富士6時間レースで総合の1・2フィニッシュを飾ったTOYOTA Gazoo RacingのTS050 HYBRIDは全長4650mm、全幅1900mm、全高1050mmですから、いかにBMW M8 GTEが大きいかお分かりいただけると思います。

富士スピードウェイのTGRコーナーで撮った写真を見ても、手前のAston Martin Vantage AMRと比べてなぜか遠近感がおかしい気がします。

背後にLMP1クラスのマシンが迫ってきても全く見えないほどの大きさ。やっぱり本当にデカい!

しかし、デカイデカイと話題にされながらもマシンの強さはホンモノで、BMW M8 GTEの82号車はGTE-PROクラスで2位表彰台を獲得しています。話題になるマシンは、強いからこそ話題になるのでしょうね。どれだけ話題になったのかは「BMW M8 GTE でかい」で検索してみてください。

(写真:松永和浩、高橋秀彰 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
続きを見る
閉じる