ボンネットは驚きの開き方、リアはハッチバック。GT-R50 byイタルデザインが想像の斜め上を行っていた

5:メーターはMoTeC製だった

今回はメディア向けのお披露目だったので、室内に乗り込むことも許されました。そして目に飛び込んできたのがメーター。標準のGT-Rとは異なるフル液晶で、なんとレーシングカーやチューニングカーのような雰囲気なのです。

この液晶パネルは実際に競技車両にも使われるMoTeC社製。デザイナーの遊び心でしょうか。

6:テールランプはジェットエンジンのよう

日産のデザイン統括者が「丸にこだわった」というテールランプは超立体的で、まるで翼に吊り下げられたジェットエンジンのよう。どこかで見覚えが……と思ったら、かつてモーターショーに展示されたGT-Rの将来像をイメージしたコンセプトカーの「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」のテールランプによく似ていますね。

ウインカーは? バックランプは? 果たして市販仕様はどうなるのでしょうか?

7:ところで「50」とは?

車名にも記載され、生産時の「限定台数台数」と示されている数字の「50」は、GT-Rの誕生50周年にかけたもの。「GT-Rの50周年を祝うためになにかしよう」というのがこのプロジェクトのスタートなのだそうですよ。

なんだか知れば知るほど興奮し、欲しくなってくるNissan GT-R50 by Italdesign。もし標準車よりちょっと高いくらいだったら気合でローンを組めば買えるかも……なんて思ったりしたのですが、価格は90万ユーロ「から」。

日本円にすると1億2000万円は超えちゃいそうです。限定50台という希少性からも、最高のコレクターズアイテムになりそうですね。

ボクも買おうかと思っていたのですが、よく考えたらこの全幅では自宅ガレージに収まりそうにないのでちょっと買えないかなぁ。欲しいけど、車庫に収まらないんじゃ仕方ない、残念! 決して、宝くじが当たったとしても手が届かない世界だから……じゃないんだからっ!

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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