バッテリーEVの「PEUGEOT e-Legend CONCEPT#UnboringTheFuture」は、Dセグメント級の全長4.65mという現実的なサイズに収まっているのが特徴だそう。
近年のモーターショーのコンセプトカーは「Connected(つながるクルマ)」の「C」「Autonomous(自動運転)」の「A」「Shared(カーシェアリング)」の「S」「Electric(電動化)」の「E」の頭文字を組み合わせた「CASE」というキーワードが欠かせなくなっています。
ダイムラーが最初もしくは、比較的早く唱えた「CASE」のうち、バッテリーEVの「PEUGEOT e-Legend CONCEPT#UnboringTheFuture」は、フルEV、カスタマイズ、コネクテッド、そして自動運転のヴィジョンを示すモデルだそう。
スタイリングは、名車504クーペのデザインテーマを近代化させ、504クーペが持つライトウェイトで引き締まって彫刻的、そしてセンシュアルなフォルムを受け継いでいるとしています。
リヤに向かってアーチを描き、ゆったりとした滑らかなシェイプを形成。フロントライトとテールランプは、プジョーのシグネチャーである、3本の爪痕のモチーフを反復させたそう。
さらに、このコンセプトカーは4つのドライビングモードが備わっていて、2つは自動運転、もう2つはドライバーの手動運転。常にその選択はドライバーにゆだねられています。つまり、完全自動運転ではなく、ドライバーによるオーバーライドという権限が与えられています。
内装は、フランスのFOCAL製のオーディオシステムと乗員を取り囲むようにカーブした49インチものデジタルスクリーンで構成。スクリーンでは、映画やデジタルコンテンツを楽しんだり、周囲を撮影したりするなど、ドライビングモードの選択により可能。
フランス車らしく素材は、あえて温かみのあるものを使用。ベルベットとウッドのコンビネーションがデジタル化による喧騒から和らげてくれるそうです。
(塚田勝弘)