同じ白線でも「センターライン」と「車両通行帯」で意味が違うって知ってますか?【今さら聞けない交通ルール】

■一番厳しいのが黄色いライン

・色と線の塗り方で意味が違う

道路に引かれている白や黄色の線、その意味の違いをまとめてみました。
まとめは大原則。ですが、例外がありますので、そちらまで確認してください。

この写真で黄色い線は車両通行帯、対向車線との間の白い実線がセンターラインです

・路面に引かれる線の種類は?

センターラインの場合と車両通行帯の場合で意味が変わります。

センターラインの場合と車両通行帯の場合で意味が変わります

・白い破線

センターライン「はみ出し可・追い越し可」
車両通行帯「車線変更可・追い越し可」

白い破線は、センターラインの場合、はみ出しも追い越しもできます。
また、車両通行帯の場合も、車線変更も追い越しも可能となっています。
安全確認さえ怠らなければ、白い破線が引かれている箇所は、自由度が高いといえます。

・白い実線

センターライン「はみ出し禁止」
車両通行帯「車線変更可・追い越し可」

センターラインの白い実線は、はみ出し禁止です。道幅が6m以上の道に引かれており、対向車線との境界なので、はみ出し禁止です。
車両通行帯の白い実線は、車線変更も追い越しも可能です。これは白い破線と同じ。ただし白い実線が引かれている場合でも、別の理由で禁止されている箇所があるので注意が必要です。

・黄色い実線

センターライン「追い越しのためのはみ出し禁止」
車両通行帯「車線変更禁止」

一番厳しいのが黄色い実戦。センターラインとしても車両通行帯としても、跨いではいけない線です。

・例外について

ただし、いずれの線であっても(黄色の実線でも)、工事現場や、路上駐車のクルマなどを避けるためにはみ出すのは問題ありませんし、はみ出さずに前の車両を追い越しするのも、禁止されているものではありません。とはいえ、自分のクルマの目の前に路上駐車の車両がいたり、工事がされていても、後続車にはわかりにくいもの。これらを避けるために車線をまたぐ可能性があるならば、早めにウインカーを出して自分の後ろ、そして隣の車線の車両に伝えることも大切です。

この記事の著者

古川教夫 近影

古川教夫

1972年4月23日生。千葉県出身。茨城大学理学部地球科学科卒。幼稚園の大きな積み木でジープを作って乗っていた車好き。幌ジムニーで野外調査、九州の噴火の火山灰を房総で探して卒論を書き大学卒業。
ネカフェ店長兼サーバー管理業を経て、WEB担当として編プロ入社。車関連部署に移籍し、RX-7やレガシィ、ハイエース・キャピングカーなどの車種別専門誌を約20年担当。家族の介護をきっかけに起業。福祉車輌取扱士の資格を取得。現在は自動車メディアで編集・執筆のほか、WEBサイトのアンカー業務を生業とする。
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