【アルピーヌ A110 量販モデル発表】総アルミボディにミッドシップエンジンのピュアスポーツでも、トランクは前後2ヵ所で実用的

先日、初期導入モデル「プルミエールエディション」50台があっという間に完売したアルピーヌの新型A110。そのカタログモデルがついに発表されました。

新型のA110は1962年登場・リヤエンジンのA110をモチーフにしつつ、現代の技術でゼロから構築したブランニューのモデルです。

ボディはアルミモノコックでできています。このため車重は1110kg(ピュア)から1130kg(リネージ)と非常に軽い作りになっています。ボディサイズは全長×全幅×全高がそれぞれ4205×1800×1250mmです。

搭載されるエンジンは1.8Lの4気筒ターボ・252psで、ミッドシップに横向きに搭載しています。駆動はリヤのみとなるMR方式です。

トランスミッションは7速のDCTのみとなりました。

注目は前後サスペンションです。アルピーヌA110はダブルウィッシュボーン方式としています。

これは同じようなボディサイズ&価格帯でありライバルとなるポルシェ・ケイマンが前後にストラットを採用していることに比べ、アドバンテージといえます。ちなみにA110「ピュア」の価格は790万円〜811万円です。

乗車定員は2+2のモデルも用意されていた初代A110とは違い、2シーターだけの設定となっています。しかしながらフロントはもとよりリヤにもかなり大きめの容量を持つトランクを持っています。

これなら2人で泊まりの温泉旅行にも行けそうで、つまり純スポーツに見えて実用性もあるというわけです。体育会系男子が実は肉じゃが作りも得意、みたいな?

ボディのリヤエンドにはこうしたスポーツモデルではありがちなリヤウイングがついていません。初代A110の持つボディリネージを現代に再現させるため、あえてスポイラーは装着しなかったということです。

代わりにボディの下面をフラット形状にして後端にはディフューザーをセットし、アンダーフロアーを流れる空気を使ってダウンフォースを生み出すようになっているのです。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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