使ったブロックは100万以上! レゴが本物そっくりの「ブガッティ シロン」を作ってテストコースで走らせたッ

子供はもちろん大人にも熱烈なファンを持つブロック玩具・レゴ。時々「レゴ職人」といわれる方たちのドギモを抜く作品が世間を賑わせますが、今度はレゴの「中の人」がやってしまいました。

レゴ・テクニックの新作「ブガッティ シロン」の発売を記念して、レゴが実物大の「レゴ・シロン」を作ってしまった…まではなんとなく想像がつくのですが、なんとこのレゴ・シロン、自力でテストコースを走ってしまったのです。

ちなみにブガッティ シロンとは、荘厳なスーパーカー界の中でも頂点に君臨する超ド級マシンです。2016年に500台の生産が発表されたのですが、お値段はなんと3億円!

早速、レゴが作った動画を見てみましょう。こちらが「レゴ シロン」。使ったレゴブロックは100万点以上(!)とのこと。

ライトも点灯しますし、ウインカーも作動します。

1500馬力を発揮する8リッターW型16気筒クワッドターボエンジンに代わって搭載されたのは2304個のレゴ用モーター。本物の最高速は420km/hですが、こちらはおよそ20km/hが出せるそうです。

テストコースでこのクルマをドライブしたのは、ブガッティのテストドライバー、アンディ・ウォレス氏。間違いなく、彼の生涯で最もゆっくり走るテストドライブでしょう。

可動式のリアウイングもしっかり動きます。ちなみにレゴ以外のパーツを使っているのは、タイヤとホイール、そしてブガッティのエンブレムだけだそうです。

走行映像だけでなくメイキング映像も公開しています。こちらには、16名の制作チームが1万3000時間以上を注ぎ込んだ努力の過程が記録されています。

驚いたのは、ボディだけでなく組み立て工具までレゴでできていること! クルマのネジを締めるより、自分の頭のネジを巻いてほしいものです(←)

ちなみに、私たちが手に入れられるレゴ・テクニック版ブガッティ シロンのコマーシャル映像もあります。

W型16気筒エンジンも忠実に再現しています。

総ピース数3599点、価格6万円というゴージャスなモデルですが、なんせ本物は3億円ですから、感覚がマヒして買ってしまいそうです。

それにしてもレゴ、やりますなあ。こういう会社、ほんと嫌いじゃないです。

(角田伸幸)

この記事の著者

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角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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