トヨタが幅広い車種をコネクティッドサービスに対応させる「T-Connectナビ」の新モデルを発売

トヨタはディーラーオプションの用品ナビに、コネクティッドサービス「ハイブリッドナビ」に対応したT-Connectナビの新モデルを追加、全国のトヨタ販売店・トヨタ部品共販店において9月3日から発売すると発表しました。12月にはエントリーナビの新モデル1機種の発売も予定されています。

以前お伝えしたように、「初代コネクティッドカー」を謳う新型クラウン・新型車カローラ スポーツの発表を契機に、情報インフラの「モビリティサービス・プラットフォーム」に収集された車両データを活用し、ユーザーと心を通わすことができるAIではなく、「人間」が提供する「ヒューマン・コネクティッド・サービス」の普及に取り組んでいるトヨタ。

今回発売される「T-Connect」ナビの主なコネクティッドサービスは、「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」の最新の地図データと、「MSPF」に蓄積されている道路交通情報などのビッグデータをもとに、より最適なルートを探索し、結果を通信でナビ車載機に配信する「ハイブリッドナビ」です。

「トヨタつながるクルマの保険プラン」として、専用通信機を通して車両から取得した走行データに基づき、毎月の安全運転の度合いを保険料割引に反映させる走行データ連動型の自動車保険も用意されます。

ほかにも、全地図更新1回無償(3年間)が付いてきます。ナビ購入後から3年以内に、最新版地図ソフトによる全地図更新を1回無償で提供されます。これにより、マップオンデマンドの無料利用期間が更新日より2年間延長され、最長5年間無料で利用可能。

また、「お知らせ機能」として、ナビがクルマの状態を認識し、車両警告音やガソリン残量などの情報を音声で案内。「プリクラッシュセーフティ」や「インテリジェントクリアランスソナー」などの予防安全機能が作動した場合などでは、従来の警報音に加え、音声で作動状況を知らせてくれます。

「T-Connectナビ 10インチモデル専用」には後席会話支援機能を搭載。ドライバーの声を音声認識マイクで取得し、リヤスピーカーから拡声できる機能。なお、同類の機能はホンダなどが用品ナビですでに採用しています。

利便性を向上させてくれそうなのが「HOME機能」。「HOME」ボタンを新設し、地図画面の表示に加えて、画面の右または左端に使用頻度の高い機能のショートカットを2つ表示することが可能。

価格は、10インチ「NSZN-Z68T」のアルファード/ヴェルファイア専用が標準セットで294,300円。エスティマ専用はDCMパッケージが338,040円、標準セットが292,680円。ヴォクシー/ノア/エスクァイア専用のDCMパッケージが338,040円、標準セットが292,680円。

9インチ「NSZT-Y68T」のDCMパッケージが277,560円、標準セットが232,200円。7インチの「NSZT-W68T」のDCMパッケージが191,160円、145,800円。さらに、12月発売予定のエントリーナビ「NSCN-W68(7インチ)」は、地図更新パックが105,300円、標準セットが84,240円です。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

新型クラウンに搭載される「LINEマイカーアカウント」対応「T-Connectナビ」
https://clicccar.com/2018/06/26/603304/

「初代コネクティッドカー」を謳う新型カローラ・スポーツの「つながるサービス」とは?
https://clicccar.com/2018/06/26/603043/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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