【スズキ・ジムニー/ジムニーシエラ試乗】強化されたボディ剛性と新採用のエンジンが洗練された乗り味を実現

高剛性化とボディマウントゴムの効果はオンロードでも明らかで、先代よりも微振動を抑えながら大きな入力があっても乗員が感じる上下方向の振動はかなり減衰されています。これは、オフロードでより実感できるステアリングダンパーの新採用によるキックバックの低減も利いているようです。

もちろん、モノコックボディの乗用SUVのような乗用車ライドの快適性とは異なるものの、一段と洗練された乗り味は魅力。そこに、ストローク感のあるジムニーらしい乗り味も健在ですから、長年乗り継いできたファンにとっても十分に受け入れられるのではないでしょうか。

また、オンロードで進化を感じるのがロールの出方。先代よりもグラリとくるシーンが減っている上に、パワステのフィーリングの正確性が増し、ライントレース性も高まっています。

ジムニーが積むロングストロークの「R06A」ターボは、先代の「K6A」型の64ps/103Nmから64ps/96Nmに、トルクはわずかにダウンしています。しかし、1030kgから1040kgという程度の車両重量には力不足はほとんど感じさせず、使用頻度の高そうな中・低速域でも軽快な走りが可能。

ターボラグは感じさせるもののターボのレスポンスも良好で、5速MTであれば期待する加速感を引き出しやすいのも美点です。

非常に短時間の試乗でしたが、ジムニーシエラのオンロードの振る舞いは、ジムニー以上に余裕を感じさせます。シエラのエンジンは、先代の1.3Lの「M13A」型から1.5Lの「K15B」型に載せ替えられています。これにより88ps/118Nmという先代のスペックから102ps/130Nmまで引き上げられています。

シエラは、ジムニーよりもトレッドが拡幅されていて(前後ともに130mmプラス)、タイヤサイズも195/80R15のジムニーに対して、シエラは175/80R16ですからフォールディング性能、そしてコーナーでの安定性も高くなっています。高速走行が多いのであれば、シエラを選択した方が利点は多そうです。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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